罪は許されるか
蛇足②のシンとメリッサが許された話。
タイトルにも付けたけど「いつかこの罪が許される日が来るでしょうか」と言うのは、最初に彼らの短編を書いた時から、許されるか許されないかずっと悩んでたものだした。
言うのも、聖書では姦淫はイスラエル時代は石打ち(死刑)になるほどの罪でしたし、西暦後でも神が私たちにたくさんのものを与えると約束してる中で、姦淫を犯したら断ち切られてしまうものです。
現代でも、クリスチャンとして排斥されますし。大変思い罪なのです。
そしてもし排斥されないとしても、それは長老と呼ばれる人が、その本人が姦淫した事を心から悔い改めているかを見極めて判断します。この人が真に悔いてなさそうだと、難しい。
その点で、私は排斥するかしないかを見極める権限はないので、物語と言えど、気安く許す許さないを決めていいものでは無いなとも。どっちかというと、可愛そうだけど許すべきではないって思ってました。
とても思い責任なので、ぎりぎりまで決断できなかったんですけど!やっぱりどうしても許してあげたいって思うようになってて、、
許してあげて良い事なのか、聖書から探してました。
人間同士のちょっとした(聖書的な罪にならないレベルな)いざこざならむしろ、進んでる許しなさい。怒る正当な理由があっても、自分の利が悪くても許しなさい、とあります。
そして、神は人のたくさんの罪を許してきたこと。
マナセ王も実の子を捧げものとして捧げた非道な人でしたが、最後に心から悔い改めて行き方を帰ると、王位も返してもらい神にも許されました。
歴代第二 33:12
「
けれども,これ が 彼 を 悩ませる や,彼 は その 神 エホバ の 顔 を 和め,その 父祖 たち の 神 の ゆえに 大いに へりくだる の で あっ た。13そして,彼 は[神]に 祈り 続け た の で,[神]は 彼 の 願い を 聞き入れ,恵み を 求める その 願い を 聞い て,彼 を エルサレム に,その 王位 に 復帰 さ せ られ た。こう し て,マナセ は エホバ こそ[まこと の]神 で ある こと を 知る よう に なっ た。
」
そして、今回1番近いのがダビデ王です。
彼は姦淫を犯し、さらに妊娠をさせたことを隠すために、彼女の夫を戦いの最前線に送って暗に戦死させるようにしました。
それでも、預言者ナタンが「あなたはとんでもないことをしました」と矯正したとき、それを心から悔い改めて、それを神は受け入れました。
サムエル第二11:27
「
喪 の 期間が 過ぎる と,ダビデ は 直ちに 人 を やっ て,彼女 を 自分 の 家 に 引き取り,彼女 は その 妻 と なっ た。やがて 彼女 は 彼 に 男 の 子 を 産ん だ。しかし ダビデ の し た 事 は 神エホバ の 目に は 明らか に悪いことで あっ た。
」
「
そこで エホバ は ナタンを ダビデ の もと に 遣わさ れ た。そこで 彼 は その もと に 来 て言っ た,「ある 都市 に 二 人 の 人 が おり,ひとり は 富ん だ 人,もう ひとり は 資力 の 乏しい 人 でし た。
2
富ん だ 人 は 非常 に 多く の 羊 や 牛 を 持っ て い まし た が
3
資力 の 乏しい 人 に は,自分 で 買っ た 小さな もの で ある 一 頭 の 雌 の 子羊 の ほか は,何 も あり ませ ん でし た。そして 彼 は それ を 生かし て お き,それ は 彼 と その 子 ら と 共 に,皆 一緒 に 成長 し て いき まし た。それ は 彼 の わずか ばかり の もの から 食べ,その 杯 から 飲み,彼 の 懐 で 寝 て い た の です。それ は 彼 に とっ て 娘 の よう に なり まし た。4
しばらく し て,ひとり の 訪問 者 が 富ん だ 人 の ところ に 来 まし た が,彼 は 自分 の 羊 や 牛 の 中 から ある もの を 取っ て,自分 の ところ に 来 た 旅人 の ため に それ を 調える の を 惜しみ まし た。そこで,彼 は 資力 の 乏しい 人 の 雌 の 子羊 を 取っ て,自分 の ところ に 来 た 人 の ため に それ を 調え まし た」
ここ に おい て,ダビデ の 怒り は その 人 に 対し て 非常 に 激しく 燃え た の で彼 は ナタン に 言っ た,「エホバ は 生き て おら れる。そんな こと を し た 男 は 死 に 値する!
6
また,その よう な 事 を し た から に は,しかも 同情 し なかっ た の だから,その 男 は その 雌 の 子羊 の ため に 四 頭 で 償い を す べき だ
7
そこで ナタン は ダビデ に 言っ た,「あなた が その 人 です!
」
ちょっと前に、本編でディアンヌが富んでいるアルバート様が使用人からさらに物を取るの?と揶揄した話の元はこの聖書の言葉から。
ダビデ王はこの例話を聞かされ、「とんでもない男だ!」って怒るけど、それは「あなたです」と言われてしまう。
それでやっと、目を背けていた自分の罪に気づき心から反省しました。
詩編51
「
神 よ,あなた の 愛 ある 親切 に したがって,わたし に 恵み を 示し て ください
あなた の 豊か な 憐れみ に したがって,わたし の 違犯 を ぬぐ い 去っ て ください
2
わたし の とが から わたし を 完全 に 洗い
わたし の 罪 から わたし を 清め て ください
3
わたし の 違犯 は わたし 自身 が 知っ て おり
わたし の 罪 は 絶え ず わたし の 前 に ある から です
4
あなた に,ただ あなた に 対し て のみ,わたし は 罪 を 犯し まし た
あなた の 目 に 悪 と なる こと を わたし は 行ない まし た
6
ご覧 ください,あなた は 内 なる 所 に ある 真実 さ を 喜び と され まし た
秘め られ た 自分 に おける わたし に,全き 知恵 を 知らさ せ て ください ます よう に
8
歓喜 と 歓び を わたし に 聞か せ て ください ます よう に
あなた に よっ て 打ち砕か れ た 骨 が 喜ぶ ため です
わたし の 罪 から み顔 を 覆い隠し、わたし の すべて の とが を ぬぐ い 去っ て ください
」
そして、最後はイエス。
彼は私たちの罪を解放してくれるために地上に来ました。
マタイ
「
これを聞いてイエスは言われた,「健康な人に医者は必要でなく,病んでいる人に必要なのです。
13それで,『わたしは憐れみを望み,犠牲を望まない』とはどういうことなのか,行って学んできなさい。わたしは,義人たちではなく,罪人たちを招くために来たのです」
イザヤ
「
さあ,来るがよい。わたしたちの間で事を正そう」と,エホバは言われる。「たとえあなた方の罪が緋のようであっても,それはまさに雪のように白くされ,たとえ紅の布のように赤くても,まさに羊毛のようになる
」
さて。シンとメリッサは自分たちのしたことを悔いているだろうか?
罪は十分背負っただろうか?
十分に代償は払っただろうか?
と考えて、解放されてもいいのかなって私も思えました。
解放しても、私は軽く姦淫を扱ったわけじゃないって神は分かってくれるだろうと。
本当に姦淫においては私の権限で許す許さないを決める立場でもなくて、重い内容だったので非常に苦しかったです。(誰のせいだ)
人は何かしら罪を犯したり、誰かを傷つけてしまうものなので、そのあとにどのくらい修復できるかが大事なんだなと思います。
それでもいつか罪を許して下さる日は来ると信じています。