5、ソロモン王とシュラムの娘
閉じ姫の本編では、ご子息アルバート様が出てきたので、今回は似ているソロモン王の話をします〜。
ソロモンの歌
『シュラムの娘(シュネムもしくはシュレムの田舎娘)の抱く羊飼いの若者に対する揺らぐことのない愛と,彼女の愛を得ようとするソロモン王のむなしい試みを歌った書』(洞察2巻)
私は、ちゃんと読んだわけじゃないので、さらっとしかあらすじを言えないのですが(爆)
だって、ソロモンの歌って読み辛いんですもん!
「ソロモン王は兵を引き連れて、シュラムという村に宿営を張ります。その時に、そこの村娘に会い、美し女性だったので、連れていきました。娘の恋人である羊飼いの青年は、その宿営に来て、娘と変わらない愛を誓い合う。
「美しい。金銀、あらゆるたくさんのものを、あなたに与えよう」と王に言い寄られる娘は、揺るぎない瞳で「私には愛する人がいます。彼も私のことを愛しているのです」ときっぱり言います。
そしてさらに、都市エルサレムにある城に帰る時も、王は娘を連れていきます。
娘の恋人である羊飼いの青年は、王たちの行列を追いかけてエルサレムに向かう。
シュラムの娘と王は、そのやりとりを何度も何度もしても、去らせたくないソロモン王。
やっと諦めたのか、村に帰らしてもらうことができた。」
という流れです。(他にも登場人物いますが、ざっくり)
この話を知った時、追いかける羊飼いの青年がかっこいいと、真っ先に思いましたw私の頭の中で映像化された。
そして、変わらない愛で想い続けるシュラムの娘と羊飼いの青年も素敵。ソロモン王どんまい!!でも60人の王妃と80人のそばめが既にいるから、村娘を取ろうとするなよw
あとシュラムの娘と羊飼いは、結婚はまだしてないので貞潔でいるのも好感度高いです!
と言うわけで、閉じ姫ではアルバート様=ソロモン王みたいな位置づけです。権力を持っていて、羊飼いの青年をねじ伏せることだってできる。フロンでは適わないような相手です。
シュラムの娘の取った態度みたいに、ソロモン王にはその気がある素振りはしてしまっては、いけないなと思います。断固とした態度だったから帰してもらえたのかもしれません。でも、王相手に、怒られる覚悟で自分の気持ちをはっきり言えた娘は、勇気ある人です。死んでも好きな人以外とは結婚してたまるかっ!って感じですねw
ソロモンの歌は、小説にできそうな展開なので好きです(〃∀〃)
なので、ライアもフロンに会えない日々が続くけど、強くあれ!
もちろんフロンも、ライアを奪われないように強くなれ!
ソロモン王がってわけではないんですけど、お伽話の王子は、簡単に姫をかっさらっていくのに対して、私はアンチ気味だったりしますw
王子と姫が結ばれる話じゃなくて、泥臭くかっこ悪くみえても必死になるヒーローが私は好きです。「王子になれない青年」はそんな意味ですね(あれ…前にも言ったような(´-`).。oO()
庶民が王からヒロインを連れ戻す話が、もっと増えればいいのに…!
付け加えておくと、ソロモン王は他にも「箴言」も書きました。格言集みたいな感じです。生涯の前半は本当に神が喜ぶ生き方をしていたのですが、後半は、さらに妻とそばめが増え計1000人に。(この中の一人にシュラムの娘が居なくて本当に良かった!)彼女らは、異教の神を信じていて、ソロモン王は自分の神と妻たちの神をどちらも崇拝し始めて、心が離れていってしまった人です。
(ヨナ書もそうだけど、自分の恥ずかしい失敗話をちゃんと書き記し、世に残すって本当にすごいなって思います。)