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告白

短期でたぶん終わらせます。そんなに長くはならないです。たぶん・・・・・

俺は召喚魔法で神狼を呼び出していた。てか、こいつじゃないと凛子のスピードについていけないのだ。我が嫁ながら素晴らしい。マジうちの嫁最高。エロイ。


「なんか視線がいやらしいんだけど」と前を走っている凛子が声だけでこちらをけん制する。

「なぜばれた?」

「・・・もう!都市戻ってからね」

「デレか??うちの凜ちゃんついにでれた??きたぁあああああああ!!」

「うるさいぞ、賢者よ。お前を主と認めたわしが言うのもなんじゃが・・・あほなのか?」

「・・・・・・・魔力やらんぞ?」

「ううっ。・・・・さすが賢者様!!余裕があって素晴らしいですね」

「け!」


魔物はどうやら俺の魔力を美味しいと感じるらしい。


「さて、もうそろそろ着くな。俺はしばらく寝るから」

「あ、ずるーい」

「魔力の回復だよ。お前の体力はもともとは俺の魔力だからな」

「・・・なんか、むかつく」

「なんだよ」


俺は神狼の上で横になった。


都市につくと、いるはずの見張りがいなかった。


「おかしい。剣を抜け、警戒していくぞ【気配察知】【思考加速】【並列思考】」

「わかったわ【思考加速】【見切り】【気配察知】」


スキルを発動させ、都市の中に入っていく。


「結界は発動してるな。だけど、個々の都市には」

「‥‥嘘」


俺たちの目の前に広がっていたのは血 血 血 血ー夥しい数の死だった。


「ナニコレ・・・・私たちは何を守って・・・」


凛子がたたらを踏む。


「大丈夫、お、落ち着け。きっと誰か生きてるって」

「大丈夫なわけないでしょ!!私達がみんなを守るって約束したのに・・・・・みんな死んだのよ!!」

「・・・結界はあった。だから、おかしいんだ。でも、なんで?」


結界は外からの魔力をすべて跳ね返すものだった。魔力というのは魔物も人間も入る。出入りには俺の許可が必要だった。


「もし、これを壊せるとしたら、中の人間たちしか・・・・」

「半分正解で半分不正解だ」

「な!」

「きゃ!」


凛子の首に刃を突き立てていたのは俺たちと一緒にこちらに来た幼馴染の灯だ。いつも俺たち三人で行動していたし、異世界に来てからも能力には目覚めなかったものの、俺たちをいろんな面で助けてくれた。


「なにすんだよ!!」

「おっと、こいつが死ぬぞ。【龍毒】をたっぷり縫ってるからな。いくらこいつでもかすれば一瞬で毒が回るぞ?すぐに解毒しても、こいつは神経を侵すから、元通りにはならないぞ?」

「クッ、どういうことだ、灯。俺たちの結界が敗れたから怒ってるのか?」

「ははっはっはっはどこまでもおめでたいやつだ」

「何言ってんのよ、離して!」

「うるせぇ。ちょっと、眠ってろ」  


灯の口から針が飛び出て凛子の首に刺さる。凛子は一瞬びくっとしたあと、すぐに目を閉じた。


「てめぇ!!」

「まてよ。ただの麻痺毒だ」

「ちっ・・・・・くそやろお。離せ!!」

「いいから聞けって。俺の今までの苦労を」といってニヤリと笑う灯。


「僕はずっと凛子のことが好きだった。

「あんたって結構イケメンだと思う」と言われ、悶絶した事、間接キスが普通になっていったこと、一緒に夜まで遊んだこと、すべてが大切な思い出だった。いつか結婚したい、そう思っていた。

しかし、現実は非常だった。もう一人の幼馴染のことを凛子は好きになったのだ。

二人が手をつないで帰る中、一緒にいつもみたいに帰ろうよと誘ってくれた二人。

でも、僕たちはもう今までと一緒にはなれない。だって好きだから。二人がキスをしたり、誕生日を祝いあったり、視線を交わすだけで僕の心は痛むんだ。

やめてくれ。もう、耐えられない。そう思っていた時だった。

突然僕は異世界に飛ばされた。最初はひどいところだった。男娼にされたんだぜ?

確かに、僕は昔から女の子みたいとか言われたけどさ、つらかったよ。何度も死のうと思ったんだ。痛くて、苦しくて、涙も枯れたよ。段々景色が薄くなっていくんだよ。その気持ちが君にわかる?

知らない親父に慰み者にされてさ、媚薬で無理やり操られてさ、人格を否定されてさ、洗脳されてさ。僕は死のうと思って、包丁を取り出したんだよ。

ボロボロの男娼達の休憩所でさ。その包丁を突き立てようとしたらさ、突然、娼館に騎士たちが入り込んでさ。なんか、オーナーが何かやってたとかいって連行していって、僕も保護されてさ。

事情を説明しろっていうから、なぜか伝わる言葉で今までのことを話したんだよ。

そしたら、教会とか言うところに連れて行かれてさ、ステータスがわかるようになる【鑑定】のスキルを疑似的に使えるようになるプレートをもらってさ、君ももらっただろ?

それを使ったら、なんと僕の職業は【魔王】だったんだよ」


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