めりーなクリスマス
メリークリスマス?なにそれおいしいの。
今日は仕事だよっ。メリーとか、意味わかんない。
ええい。仕事で何が悪い。何がメリーだクリスマスだ。
いつからお前ら神様いるとか信じるようになったんだよ。
2日間だけ信じるとかふざけんな。コンビニのあんちゃん、ケーキ売りのバイトのねぇちゃん、あんたらは良いよ素晴らしいよ。君らには特別プレゼント用意しちゃうよ。おにーさんはりきっちゃうからっ。期待しててね。あんたらのために俺様がんばっちゃう。フォーリンラブ以外のお願い事なら何でもやっちゃうよ!来年も一緒にぼっちでいようぜっ☆
そんなことを思ってる俺の部屋が無遠慮にガチャリと開く。
白髪白髭に鷹のような鋭い眼差しは青。妙に似合う赤い服とブーツを履いたじいさんが、ジロリと戦闘服に着替えた俺を見下ろした。
「おい、新人サンタ早くしろ」
「うっせぇ爺サンタがっ」
毎年、クリスマス一緒に過ごせねぇからってフラレんの、マジどーにかなんねぇかな。くそ。
来年もお前らぼっちでいますよーーに☆