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ストレート・ストリート!  作者: ラアラ
3/3

一章-氷の女王は冷ややかにⅡ

久しぶりです....すんません....

「おーにーいーちゃーんー!!!」

デカい物体が突っ込んでくる。勢いをつけた物体は僕の腹に突っ込む!


か い し ん の い ち げ き !


ぼ く は し ん で し ま っ た . . .



お お 、 し ん で し ま う と は な さ....あ、ふざけてる場合じゃない、コレ。危うくリバースしそうになったぞ...

「おかえりー」

何事もなかったかのように振舞ってやがる。

「おい、てめえ...吐きそうになったぞ...」

口の中が、胃液で気持ち悪いくらい酸っぱい。

「まあまあ、落ち着いてよ!怒るとハゲるよ?」

因みにウチの父親はハゲている。ズルッズルッだ。さらに因むとウチの家系は8割がたハゲるらしい。そんな情報要らなかった...母よ...

文字通りの溜飲は下がったが、怒り的な溜飲は下がらない。ハゲの話はしないって約束したじゃん...。

コイツは、僕の妹。名前は雪月。僕より身長が高くてショートカットで顔が整ってるのでイケメン風という、妹じゃなくて男だったら問答無用でギルティな存在だ。

「なーんか、テンション低くて、殺気だってない?なんか、あったん?」

あー、鋭いなぁ...コイツは。

「女の子に、振られたんだ」

あ、なんか、微妙な顔してる。

「何、変な顔してんだよ」

雪月の頰がカッと赤くなって、まなじりがつり上がる。

「人がどう慰めようか考えてたのに!何だ、その言い草はー!」

ウガー!、と唸りながら雄叫びをあげる。

うるさいなー。手刀を作り、雪月の頭頂部に打撃を与える....!

まあ、つまりチョップです。

「はいはい、ありがと。でもまだ諦めてないから慰めはいらないよ」

あ、また変な顔してる。

「......あほなの?」

「あほとは何だ、あほとは」

「え、振られたんだよね?こっぴどく」

こっぴどくとか言ってないよね?なんで知ってるんだよう...

「まあ、事実だな。ズバッといかれた」

「何で諦めないの?」

何で、って言われても...

「好きだから?としか」

あ、またまた変な顔。今日も表情豊かですね。元気そうでお兄さんは嬉しいです。

「今日は良く変な顔するな」

「............お兄ちゃんは......バーカ!!」

凄いスピードで、自分の部屋に走って帰っていった。


「..........今日は厄日かな」

壁のカレンダーに、目を見やる。

「........大安かよ」

次回からここで色んな属性 (ツンデレとかね)について考察しようと思う。

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