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クライマックスなう!~彼女の秘密とおれのうそ~  作者: このはな
1.トホホなおれのバイト始め
2/27

佐古さこ、ちょっと話があるんやけど」


 チャイムが鳴って放課後、ホームルームが終わり教室を出ようとしたら、野太い声に呼び止められた。

 声がした方を振り向くと、堀越ほりこしが立っていた。

「え、おれ?」

 堀越とは同じクラスだけど、親しくはない。ていうか、口をきくことすら皆無だ。それが、向こうから声をかけてきた。びっくりしない方がおかしい。

「あたりまえだろ。このクラスに佐古っていったら、おまえしかいないじゃん」

「ま、まあ。そうだけど」

「もしかして、急いでる?」

「え? いや、別に」

 と、もごもご口を動かしながら、「しまった」と思った。

 実を言うと、いつもクラスの中心にいる堀越は、おれの苦手なタイプだ。休み時間だれとも話さずに、席でひっそりラノベを読むおれとはまったくの正反対、スポーツ万能のさわやか高校球児だし。

 まいったな。どういうわけか、やたらと手が汗ばんでいる。クラスメイトと話をするだけなのに、こんなに緊張するなんてさ。

 どうして他のヤツじゃなく、おれに声をかけてきたんだ。はあーあ、冗談じゃないよ。

 すると、堀越はニッと歯を見せて笑った。


「ストレートに訊く。な、おまえさ、うちでバイトやんね?」


 ……は?


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