Black × Huntear【試作品②】
試作品です。
①と話の内容が全く同じですが・・・ね。
~桜 暗黒星にて~
「うあー・・・今のモンスター強かったねー;;」
そう言って私は大きく伸びをした。
私の名前は月風桜。
たった今、強いモンスターを倒したところだ。
「・・・そうだな。」
最初にそう言って来たのは桂馬・・・花村桂馬だった。
彼は私の仲間である。
「でも、戦いがいがあったよな!」
そういってピースサインを繰り出している金髪の少年。彼の名前は白銀歩夢。
彼も私の仲間である。
「ああ。前に比べたら・・・強くなったかもしれん。」
赤髪の鎧を着た女性が、それに答える。彼女の名前は紅月凛。
彼女もまた、私の仲間。
そう、この4人で構成されたチーム。名前は「Bladk × Huntear」
暗黒星の平和の為に今日も私達は戦っていた。
と、その時。
「落ちる落ちる落ちる落ちてますううううううう!」
見知らぬ人の声が上から近づいてきた。
その子は・・・歩夢の頭上に落ちてきていた。
危ない・・・!!!
時は既に遅し。
どしんという音と共に歩夢は倒れていた。上には、見知らぬ人。
下を向いているせいか、顔がよく見えない。
「あわわわ;ごめんなさいっ!!・・・お怪我は・・・無いですか?」
その子はすぐに立ち上がり、歩夢の様子を確認する。
・・・意外と優しいんだな。
「いってえなあ・・・」
続いて歩夢も起き上がる。良かった、無事なようだ。
と、思ったのもつかの間。私たち4人の空気は凍りついた。
見知らぬ人、しかも、少女。
「だ、誰・・・?」
私が沈黙を破ってみた。
「・・・知らない。」
桂馬はそれに無愛想で答える。
「もしや・・・敵、か?」
凛はそう言って来た。確かに、その可能性は高い。
「嘘だろ・・・!こんな時に!」
歩夢は明らかに動揺しているようだった。
上から降ってきたのは・・・攻撃だろうか。
「敵なら、斬るまで、だな。」
行動に移したのは凛だった。流石。
「・・・え?な、何ですか?」
凛はその子の言葉を無視し、剣を取り出して一歩一歩近づいていく。
誤魔化したって無駄だ。モンスター退治は私達の敵討ちを意味する。
その子は凛が近づいてくるのが怖いのか、一歩一歩後ずさっていた。
それにしても・・・見ないモンスターだなあ・・・。
「・・・じゃあな。」
凛がその子に斬りかかろうとしたその時───
「待った待った待ったあああああ!!」
聞き覚えのある声。
間違いない、この声の主は・・・
その人は突然私達の目の前に現れた。
「間に合った・・・みたいだねっ」
その人・・・うたは、そう言うと微笑んだ。
あの上から降ってきた子は・・・明らかにびっくりしている。
そりゃ、透けてる人間がいきなり現れたらびっくりもするよね。
「何だ。うた。不満でもあるのか?」
凛が怒り気味の声を上げる。・・・それもそうか。
「ありまくりだよ!だってこの子、地球から来た子だもんっ♪」
「地球・・・?それって、何処?」
私がうたに質問した。
地球という場所は聞いたことが無い。初耳だ。急に「地球から来た」と言われても何処だか分からないので、少々戸惑った。
「この星から何億光年も離れた星。」
凄い簡単な説明をされた。
・・・そう言われても。
もう少し質問したかったが、うたは既にあの子の方を見ていた。
「ようこそ暗黒星へ♪」
「暗黒星・・・ですか?」
「うんっ!実はねー・・・」
不思議そうな顔で質問するあの子。
見るからに、向こうも私達の星のことは知らなかったようだ。
・・・今から質問しても無視されそうなのでうたの話を聞くことにした。
─────
「・・・と、いうことなんだっ!」
そう言ってうたはニコッと笑った
「え、えーと・・・状況がよく分かりませんが・・・」
その子はオロオロと答えた。
無理も無い。実を言うと私も少し混乱している。
「・・・うた。そういうのは先に説明しろ。あ、紹介が遅れたな・・・私の名前は紅月凛だ。宜しくな。」
流石凛。頭の整理が早い。
・・・私は頭がいい方では無いので、正直まだ混乱していたが、馬鹿と第一印象で判断されなくなかったし、自己紹介の流れになったのでとりあえずしてみることにした。
「私は月風桜!宜しくねっ♪」
誤魔化す為に笑って見せた。
・・・顔が引きつってませんように。そんな事を祈りながら。
「・・・花村桂馬だ。」
桂馬はあっさり答えた。それもその筈。桂馬は私でさえ心を開くのに苦労した人だ。
「白銀歩夢!宜しくな!」
歩夢も状況を理解したのか、後に続いた。
「ちなみに私は暗黒星の管理人、うただよ。・・・あなたの名前は?」
・・・名前なんて聞かなくてもうたは分かるだろうに。
それなのに聞いてくれたのは私達への心遣いなのだろうか。
「わ、私は・・・雪姫春歌です!」
そう言ってその子──春歌ちゃんはお辞儀をした。
この時既に歯車が回り始めているとは思いもしなかった──。
試作品②です。これが一番書きやすいですwww
桂馬や歩夢、凛の視点も出したかったのですが、面倒なのでとりあえず桜だけ。
①よりも展開が分かりやすいと思います。はい。
③ではその春歌ちゃん・・・新しい地球キャラでの視点です。
でも春歌ちゃんはなるべく使いたくありませんww
他の方のキャラの出番が減ってしまっては困りますからね;;
でも、退会された方のキャラで結構重要な役をやってる方がおりまして・・・。
春歌ちゃんは元々その穴埋めとして登場させました。
他にも方法があるかもしれませんので、そこら辺は検討中です。
でも、折角作ったし、勿体無いし、試作品で2次創作は私があれなので、特別出演、と考えてもらった方がいいかもしれませんねw