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第45話 温泉に入ろう

ゴトー、シーナ、リュウノスケ、スイスイは並んで温泉に浸かる。

『ビュ~イ♪』

『ミィー♪』


「お゛ぉぉぉー。なかなかええのう。効能か、肌がツルッツルになるのじゃな!野湯もええものと思えてきたぞい」


「その他に胃腸機能の向上、冷え性、神経痛、筋肉や関節の痛み、切り傷や痔の痛みなどに効果的だ」


「痔じゃと!!」


「泉質にもよるが1日の上限を決め毎日飲泉する事により、肥満症、糖尿病、便秘、老化防止効果、尿酸値上昇の抑制、血糖値上昇の制御などの効果が期待できる」


「便秘も痔も改善できるんか……。温泉とはなんと願ったり叶ったりなのじゃ……」


「飲湯は持続しないと意味がない。それに個人の体調や体質により効果は異なる」


「はえー、温泉とは奥深いものなんじゃのう」


2人は目を閉じ温泉を堪能する。


リュウノスケはピュイピュイと声を上げながら泳ぎだす。

 

「のう? ちょいちょい異世界いう言葉が出てくるのう」


「敬称だ。シーナがこの世界から動画のような地球に転移したとしたら、地球の存在は異世界ではないか?」


「ワッチがチキュウに行ったら、異の世界。なるほど、あの奇天烈さはまさに異文化、異世界じゃ。あのような華やかな街、見ただけでカルチャーショックを受けたからの」


「同様だ。俺もこの世界の文化的な差異に戸惑っている状況だ」


「チキュウでは異世界の転移や召喚はありふれてるんか?」


「話だけで何万とあるが、全てが創作物だ」


「なしてそんなに作り話しを創るのじゃ?」


「娯楽の一種だ」


「モモタローのような娯楽本か。ワッチが読んどるのは、ギンダラフ神、グンダラフ神の伝説や伝承。過去のこの国の勇者、大剣士の冒険譚や賢人魔術師の寓話。チキュウの先代勇者たちの話もあるぞ。

そういや転移人は野湯が好きいうくだりがあったのう」


「先代勇者は同郷か。日本人はとくに温泉を好むからな」


「記述には野湯で四天王との闘いで傷を癒してたらしいぞい。ん? まさかここは先代勇者が?」


「不自然に整った四隅の角などあきらかに自然物ではないな。上流の湧湯から丸い筒へ湯を流出。水で温度調整。木の桶。ここの場所は故郷の温泉に酷似している」


「ゴトーの故郷と同じなんか」


「俺も野湯を発見したのなら「スーパー銭湯」のような建物の建設を試みるな。薬湯、岩盤浴、電気、炭酸風呂。サウナ、エステ、リラクゼーションスペース。

食事処、卓球などの温泉入浴施設を着手するだろう」


――

  (ピコーン!)  

 異世界スパ・リゾート 

 健康ランド建設のフラグが発生しました!  

――


「そこまで大事にするもんか?」


「人生にはストレス発散、肉体的にも精神的にも疲れを癒す憩いの場も必要だ。温泉は心の洗濯だからな」


「……心の洗濯。なかなかええ表現じゃのう」


「そろそろ本腰を入れようと思う。シーナの子供らの件と平行に魔王の情報を仕入れたい。サキュバスが10柱の事を語っていたが、魔族の知る限りの情報を得たい」


「うむ。サキュバスが抜けた言うし、ちと古い情報かもじゃが魔王軍団の10柱とは10の魔族人の事じゃ。

ネクロマンサー。

デュラハン。

リッチ。

ミノタウルス。

バジリスク。

サキュバス。

この6柱が魔王軍の準構成員と言われておる。


柱の頂点の魔王四天王が、

サタン。

ルシファー。

デビル。

デーモン。

この10柱を打ち破り、過去勇者たちは魔王との闘いに突入したのじゃ」


「6柱の魔族と四天王の悪魔か。強敵だな・・・」


「龍に負けんゴトーより上とは思えんがのう」


「慢心の行く先は自滅、死。スイスイがいい例だ」


「油断したとはいえ、何気にスイスイ凄いな……。

いや、ゴトーは殺しても死なんじゃろ」


「それについては、戒めをかけようと思う」


「戒め?」


「もし敵との闘いで俺が死んだら、このスマホをシーナにくれてやろう」


「何じゃと! そ、それにはミックやテットの「ゆーちゅぶ」の音楽が!」


「死んでも「復活」は反則技とする。

大切なペット画像があるこのスマホ。

他者に渡すことなく、過信しないようこれからは引き締めて行動をする」


「おいおい、ちょいと期待してしまうワッチがおるのじゃ。

今のLVはなんぼじゃ?」


「[ステータス・オープン]」

【ステータス・ボード】

【名前】後藤ゴトウ 十三ジュウゾウ

【性別】男

【年齢】72→28

【種族】人族 (地球出身)

【ジョブ】暗殺者 (アサシン)


【LV】110

【HP】1120/1120

【MP】1120/1120


【攻撃力】1120

【防御力】1120

【魔力】1120


【魔法属性】

『火』『水』『土』『風』『雷』『無』『聖』『闇』 属性LVMAX


【スキル】999

1「火魔法MAX」

2「隠密MAX」

3「耐性魔法MAX」

<next page> 


【ギフト】99

1「マップMAX」

2「空間収納」

3「使役」

<next page> 


【履歴】 

12~72歳 暗殺者

現在28歳 暗殺者


【称号】 

テラウスに現れた暗殺者 上限突破 全属性コンプリート

ゴブリン・キングを屠す者  ゴブリン・エンペラーを屠す者

紅龍の夫

284年ぶりにスライムに窒息 死亡されし者 (New)


【従魔】

ケルベロス

ブラック・ヘル・タイガー 

スライム (New)


【状態】

正常


「110だ」


「魔獣やキング、エンペラーを倒して10も上がるんか。これが転移人の補正なんかいのう?」


「このスピードは異常か?」


「よほどの才や魔力量がなければ、通常ならLV80から一つ上がるのに年単位じゃ。ゴトーなら四天王の1人でも倒せばメッチャ上がりそうじゃな」


「紅龍はLV108だったな」


「龍も上限突破してたんかい。世間やワッチの中の概念が崩れていくのう……。

そして絶対ゴトーは死なんと分かったわ……」


「魔王とはどのような姿をしているんだ?」


「過去の魔王の姿絵は帝国にある言われておるのう。四天王の姿絵は宮廷時代に見たことはあるぞ。オデコに2本の角、背中に体の2倍くらいの翼がある」


「容姿は地球での悪魔の文献と一致するな」


「LVは推定90台」


「四天王クラスはLV90台か。6柱も70から90台と推測できるな」


「そういや、淫乱サキュバスと出会った時は鑑定はしたんか?」


「LV83だった」


「強いのう……」


「呪い前のシーナはLV81のSSランクだったな。そこまで差はないように思えるのだが」


「ワッチクラスで比較するなら、1対1ならサキュバスやミノタウルスとならええ闘いはする思うが、悪魔族はそれぞれ相性があるし、狡猾なんは複数で群がってくるからの。

同LVのネクロマンサー、リッチはよほど上手く闘わんと手が出んし、四天王の悪魔など格上過ぎて勝てる気がせん。そんな奴等と今まで無縁じゃったんが幸運じゃった」


「相性問題か。闘い方に戦略や戦術が要いるということ・・・」


「ゴトーは上限突破、不老不死、負ける要素はなかろう。

なんにせよワッチはこの先も魔族とは無縁で過ごしていきたいのう。

ルシファーの姿絵を見た時は、鳥肌と寒気がしたものじゃ」


<バッサアー バッサアー>


上半身裸。オデコに2本の角、背中には灰色の翼の男が空から舞って来る。

2人が浸かっている温泉の元へと降り立とうとしている。


「・・・・・」 「……」


温泉場へと降り立つ悪魔の容貌の男は、ゴトーとシーナに気付く。


「あれ? 先客っスか?」


――

45 温泉に入ろう 終わり

46 魔族ルシファー

――



――

魔獣 魔物 魔族の強さ、比較データ

スライム Gクラス

角ウサギ Fクラス

角オオカミ Eクラス

双頭狼 Dクラス

ゴブリン Dクラス

モブゴブリン Cクラス

レッサーゴブリン Cクラス   

ジェネラルゴブリン Bクラス 

ロードゴブリン Bクラス

ゴブリン・キング A~Sクラス~

ゴブリン・エンペラー S~SSクラス~


魔族 

魔人族 Sクラス~SSSクラス

魔王 ???


――


ゴトーの従魔

「ケルロー」 魔獣ケルベロス LV43 雄 Cクラス

「トラキチ」 魔獣ブラック・ヘル・タイガー LV52 雄 Bクラス

「スイスイ」 魔物スライム LV71 雄 Sクラス (上位種へ進化中)


「リュウノスケ」 紅龍の仔 LV15 雄  


――


 クラス=ランク

LV1~9  Gランク 平民 

LV10~19 Fランク 平民 

LV20~29 Eランク 平民 


天命石によるLVの確認。

LV30以上なら冒険者ギルドカード発行


LV30~39 Dランク 見習い冒険者

LV40~49 Cランク 下級冒険者

LV50~59 Bランク 中堅冒険者

LV60~69 Aランク 上級冒険者

LV70~79 Sランク (シングル)

LV80~89 SSランク (ダブル)

LV90~99 SSSランク (トリプル)


――

人族 亜人 獣人の強さランク


「後藤十三」 暗殺者 LV110 男28歳 SSSSランク?

  ※上限突破中


「シーナ・アルフレッタ 」 魔術師 LV56 女68歳 Bランク 

(現在 幼児化 呪術中)

(呪術前時 LV81 50歳 SSランク)


「リン」森妖精 LV76 男22歳 Sランク


「名前不明」紅龍 LV108 雌 年齢不詳 SSSSランク?

  ※上限突破中


――


リーチェ領地の冒険者

パーティー名「シューティング・スター」


「シュバルツ」 剣士 LV60 男21歳 (リーダー)

狼人族(半獣人)Aランク下位 


「ガルツ」 タンク LV56 男20歳 (脳筋)

狼人族(半獣人)Bランク中位


「チエコ」 魔術師 LV55 女22歳 (常識人)

猫人族(半獣人)Bランク中位


「サミン」 狩人 LV52 女24歳 (婚活女)

兎人族(半獣人)Bランク下位


「エルメダ」 狩人 LV55 女9歳 (無口)

狼人族(半獣人)Bランク中位

――

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