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魔鎧戦記ゴウザンバー  作者: 藍戸優紀
第一章 ギガントアーク編
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第22話 三位一体を超える! ザンバー強化計画

【ノヴリス将軍】

 ネルトゥアーレ皇国軍を指揮する将軍の一人。

 武人としての実力はすさまじく、ネルトゥアーレにその人ありとしてその名を轟かせている。

 なのだが、ネルトゥアーレが引き起こしている侵略戦争においてはその力を発揮する機会がまともにないため、どこかやる気がなくなっていた。そんな時に現れたゴウザンバーらの存在により、いつか戦ってみたいものだと考えているようだ。

「フォスト攻撃作戦は失敗か……ギガントアーク以上の性能になるとは、ゴウザンバートリニティ……恐ろしいものよ……とはいえ長期戦には向かないと見える……このあたりの対策ができれば妥当は可能か」


 皇国のグリモワの研究室、そこではギガントアークに記録されている対ゴウザンバートリニティの戦闘データを確認されていた。


「しかし、あのショウジが後れを取るとはな」

「ほう、ここに来るとは珍しい、ノヴリス将軍どうなされたので?」


 そんな最中にやってきた大男、ノヴリスはグリモワの問いかけに少し考えた様子を見せつつ。


「嫌なに、此度の作戦……どれほどの損害が出たのか、気になったものでな」

「報告書が出てる通り、あの近辺に潜ましていたマギアウストの八割が壊滅したのが現実だ」

「たった三機のマギアウスト、いやザンバーだったな」

「うむ、庄司はあれらをスーパーロボットと呼んでいた」


 その発言に気になった様子でそのスーパーロボットとは何なのか、と問いかけるノヴリス。


「庄司曰く、最低でも戦術を戦闘で覆す化け物、戦略すらも覆す代物もあるのだとか」

「あの男が以前いた国はどのような国なのだ!?」


 その冗談のような話を聞いては軽く困惑の様子を見せつつも、その話を受けノヴリスは口にする。


「となると、我々が最初に使っていたマギアウストもスーパーロボットになるのか?」

「ふむ、確かにそれまでの戦術の何もかもが通用しない兵器であると考えればそうなるのであろうな」

「馬鹿を言うな」


 そんな二人の会話に割り込むようにして、一人の男が歩いてくる。


「ショウジ、馬鹿を言うなとはどういうことだ?」

「スーパーロボットが数を揃えるわけがない、どこまでいってもこれはただの兵器のラインからは逸脱しないさ」

「ほう、それほどまでの超兵器なのか」

「この大陸で今スーパーロボットと言えるのはザンバー三機と、ギガントアークのみだ」


 その発言を聞いてはノヴリスは、どうにかしてギガントアークでザンバー三機を撃たねばならないと考えるのだが。それに対して庄司は否定の言葉を述べる。それではだめだと


「ギガントアークレベルのマギアウスト、グリモワ……作れるか?」

「ほう、ギガントアークの量産ではなくか?」

「アレを使えるのは俺だけだ、多少のランクダウンなら構わん……俺が使った武装の再現で構わん、なんなら他にもいくつか候補は用意してある」


 だから武装の問題は気にしなくていいと断言する。ギガントアークの武装は創造の魔導石の力で対処していたが。創造できる以上、普通に作って装備させておけばいいのだから難易度は下がるだろうと。


「ふっ、そうかそうか……ギガントアーク軍団ということだな?」

「おそらくだが、ザンバーはさらに増える」

「こちらもそれ相応の戦力を集めねば勝ち目がないということだな」


 皇国の面々は更なる戦力の増強を目指し、次の計画を立ち上げていくこととなった。すなわち新たなるクレアーツィらを苦しめるための行動が始まるのだ。




「と、皇国も動きを出してるんだろうなぁ」

「はぁ、魔導力の使い過ぎよクレアーツィ」


 一方そのころクレアーツィはマルチドラゴネットで別の場所へと向かうこととなっていた。


「フォストへの攻撃で我々も目をそらさせられていましたが、他の国でもマギアウストの奇襲が始まっているようですわ」

「ふむふむ、なるほど……ところで俺何時間寝てた?」


 そう、ギガントアークとの戦いで魔導力を消耗しすぎたクレアーツィはそのまま意識を失い、今もベッドの上なのであった。


「一日ぐっすりだったわよ……あの後攻めてきたマギアウスト、私とアーロの二人でどうにかしたんだから」

「わりぃわりぃ、その場のノリと勢いで全部出しちまった」


 その言葉とともに起き上がっては、そのままクレアーツィは何か考えだした様子を見せる。


「で、何を企んでいるのかしら?」

「まず一つ、マルチドラゴネットにデカい大砲でもつけようと思う。 竜希は魔導力まだまだ余裕あるんだったよな?」

「うん、余裕だよ」


 そう口にしては、ならば問題なしとしてクレアーツィはそのまま更なる計画について語りだす。


「んじゃ、第二に各ザンバーの強化計画を行う、ただのマギアウストだけなら現状でも問題ないが……」

「ギガントアーク相手だと合体の必要がありますし、合体の妨害が行われる可能性もありますわね」

「そういうこと、合体システムも一度成功してるからそれを再現できるように調整していく」


 起こり得るであろう事態への対処のために、一機ずつ行っていくと伝え、合体システムの根幹であるゴウザンバーからの改造が行われて行くと決まる。


「んで、三つ目に量産型ザンバーの開発を行う……何時できるか分からないけどさ」

「ま、問題点だったものね、私たちしかいないって言うのは」


 そう、量で攻めてくる敵を無理矢理質でごまかしていたが、クレアーツィらがいない戦場では常に敗戦続きなのである。それを打開する必要性がそこにはあったのだ。


「もちろん今まで通りパイロットも探す……で、今この近くで攻撃をくらっている場所とかはあるか?」

「でしたら、隣の国のセンタウルに向かうのはいかがでしょうか」

「あぁ、あっちの方なら……今までとは違うザンバーが開発できるかもしれないな」


 その言葉とともに、クレアーツィらは次の目的地をフォストの隣の国であるセンタウルとすることにした。彼らを待つのはいったいどのような出来事なのであろうか。



「誰か、助けて……このままじゃ村が――」

「逃げろ、お前だけでも一人だけでも生き残れっ!!」

【ザンバーシューター】

 ゴウザンバートリニティの専用武装……という訳ではないのだが、この形態でしか恐らく使われることはない。

 ブレイドザンバーのザンバーソード、ブラストザンバーのザンバーバリスタが合体することによって誕生する遠近両用武装。射撃武装だけでなく斬撃武装としても使える優れもの……ではあるものの、三人が全員使いにくいとみなしている。多分斬撃武装として使われることはない。

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