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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

♠数式精神者 心枯陰(コカイン) ♥解放思想者 檻奏(おりな)

作者: 黒髪さん

♠数式精神者 心枯陰(コカイン)

♥解放思想者 檻奏(おりな)

友達

♠なあ いつから私は檻に籠ってしまったんだろう

只数式を 世界を視界では限界のある世界を 見る為に

日々の意味とかの中身を知る為に

もう決して ひとの心を殺めない為に

その心臓と繋がる血管の先を潰さぬ様に

一文字一文字 誤字が決してないように

一文字違(たが)うだけで答えの果てが変わるように

その先にミスのひと切りのずれが

相手の瞳となってしまわぬ様

言葉となってしまわぬ様

二度と戻らぬ傷の箇所を足かせへと少しでもずらして来た

だけどいつしか式を書き連ねた心は黒いインクで蓋をされてしまった

そこに見えるものはインクしかなかった

何をどこを向いても式にしか見えない記号にしか見えない

光景は過去の記憶のつぎはぎでのみ再現され模型にしか見えない

♥心枯陰は只ひとを求めただけ

ひとを得て守り支えその添え木がナイフだった

必ず地に周りに向かれる刃は守るひとをひとから遠ざける

だからこそ取っ手が囲うコカイン

使われてその掴んだ肌の体温を知る

そう言う形でのみ心枯陰の朽ちた心は温度を得られる

偽物の交わりではあるけど

本人を求めてはいないけど

温度の交わりが心枯陰には必要だった

そして体温を貯めた心の熱がインクを溶かして行く

そして

今心枯陰はインクを手で拭い取れた

その手に血が巡って指が動く

私は只の熱波だね

星と星の軌道が交わる事のない様に只熱を与え合う利用関係

私も先に進めたし お別れかなっ

星は二つとして交じる事がないから

星である事が成立する

だって私の事求めてないもんね

友達はここで終わりだ

先に行き合うよ

利用関係は大分心地よかった

私の心は快感で満ちてる

何も負い目を感じる事はないぞ?

お互いに良い事柄しかないんだから

誇って離れろ

♠待って

檻奏の事好きです

最初は勿論利用関係でしかなかったけど

利用して色々と知っていく都度私は檻奏の星の表面じゃなくて文明の殻じゃなくて星そのものの中身を知っていった

今は文明なんかなくてもその中身が好き内容が好き

星が交わる事叶わないなら

これから先も隣を進む

時に離れて近づく事もあるけど

必ず果ての方向は一緒

だから私の隣にいて進んで前でも後ろでも進んで

笑い声位は交わろうよ

笑顔さえ(まじ)わらせるならその時点で本物の友達だよ

それが果てる程遠い所で果てる程

私と檻奏は本心の一番の輝き笑顔を向け合う

利用なんて言っちゃいけない関係だよ


どうかな

檻奏の答えは





おぉーーーぉ!

ありがとう凄い嬉しい

私の事認めるんじゃない

求めてくれた

必要がなくなっても求めてくれた

利害関係の上でのみ関わって来たから

たまに不安だった

足下が今いるこの空間が崩れるんだいつかと思ってた


はぁーーーーーー




安心した

ありがとう心枯陰

私の星の軌道を尊重しながら壊してくれた

法則を絶たずに歪めてくれた

ちょっと借りるよ

(抱きつく)



うんうん

心枯陰の体温に温もりみたいのを感じる

只の体熱じゃない

ひとの心を感じる

今まで感じなかった心枯陰にない寂しい何か

今それが足されてる

お前偽物じゃなくなったんだなぁ

只の文字の化身じゃなくなったんだな

機械みたいな存在に

命が吹かれた

機械の機能の中にお前の事感じるよ

新聞紙とかテロップニュースみたいな会話にひとの声が灯った

やっぱり心から外れて大きくなっちゃったものはそこから先全部嘘だもんね

本心本音とか抜きで


心枯陰が好き

好きなのが許された

♠私も隣にいてくれて

その隣が檻奏で嬉しい

感謝する

ありがとう

♥なんだよー

初めてだぞ ありがとうに目の奥が私を見てるの

瞳孔も私の目とずれがない

私をテリトリーゾーンに入れてくれたんだね

ありがとう


あのね


もう一度 ハグしていい?

本当に関わり初めたから

本当のハグがしたい

♠勿論


ごめんね

失礼するね



(ハグ仕返す)



気持ち良いなー 

お前

心地いい

お礼じゃなくて感謝のメッセージ


(頬にキスする)


これからも宜しくっ 


♠勿論だよ





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