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イッツ風待ちタイム。 〜イジメ〜

「助けてくださいっ!!」


「「「「は?」」」」


「実は、私…いじめられてるんです」


ほら、来たよ。


やっかいごとパート1。


なにかってーといじめられっ子は、俺達に相談する。


何故かって。


風待ちボーイズに強制入部させられて間もない頃。


俺達は、一人の同級生を助けたからだ。




―――――――――――――――――――――――――



「散ったな」


「あぁ、散ったよ。俺達の青春は」


「まぁせめてうわべだけでも楽しく生きてゆこうぜ」


ちょうどそれは、桜が散り始めた頃。


風待ちボーイズに入れられてしまった俺と拓の散る桜を見ての一言感想。


ていうか、もはや愚痴。


拓は、腹は黒いが俺達以外には猫かぶってる。


「だってこんな毎日のほとんどを過ごす奴らにまで猫かぶってたらきりないだろ?」


いや、俺的にはかぶっててくれてた方がいくらかましなんだけど…。


だから、散ったというわけだ。俺達の青春。


ここは、代々変人の集まる屋上。


通称「風待ち教室」


ていうか相当教室には、劣るけどな。


けど屋上は好きだ。


昔からよくサボりに行くところだったし、


保健室は、退屈で嫌いだ。


だからここに来る。


と、言ってももはやここに俺の安眠はなさそうだけどな。


あぁ…現実って厳しい。


その点、十夜と優希は余裕だ。


優希は目立つこと好きだし


十夜はうるさいのが嫌いだ。


なんてったって無気力だからな。


そこに一人の天使が舞い降りた。


「あのっ…」


「「「「……」」」」


「お、お食事中すみませんっ!!失礼でしたよね…。また日を改めて…」


「ちょっとまったぁぁぁー!!」


この喰らい付きのよさは、もちろん優希。


「このむさくるしい男の園へようこそ!!


お悩み相談でもなんでもお受けしますよっ!?」


でもこの喰らい付きには、理由がある。


だって相手は、東中学出身の「美崎 美穂」


毎日何人もの男が告白へ行くほどの美人。


というより誰もが守ってやりたくなる天然さがつぼなんだそうだ。


「えっと…いいんですか?」


「どうぞ!!どうぞ!!」


「じゃぁ…少しだけ」


「よっしゃーっ!!全員集合!!今日の昼は、パーティーだっ!!」


優希がなけなしの屋上専用いす「徳丸君」を持ち出す。


てゆうか汚いんですけど割と。


そこにすかさずミスター猫かぶりの登場。


「座って座って!!俺達暇だしさっ」


俺からは、どす黒くしか見えない最高の営業スマイル。


これに女子は、くらっと来るらしい。


そして十夜は、相変わらずマイペース。


というより興味なし。


何事もなかったかのように漫画を読んでる。


「で?どーいう相談?何でもきくよ?」


「あ、ありがとうございますっ!!


実は私……いじめられてるんです」


「「「……」」」


俺もマンガよもうかなぁ…。


「誰だ!!?そんな不届き物はっ!!俺が成敗してくれるっ!!」


盛り上がる優希。


「それがっ…私と同じクラスの宮川さん達なんです…」


み、宮川って…。


あの西中の悪女で有名だった宮川!?


本名は「宮川 静香」


そしてその取り巻き達。


超のつくお嬢様で拓と良い勝負な位の猫かぶり。


そこが厄介な所だ。


表向きだけが良い奴なだけに先生にはやたらと評判が良い。


そしてかわいいと評判になる女子をかったっぱしからつぶしてるらしい。


この美崎が良い例だ。


だいたいがイジメで学校へ来られなくする。


…金持ちのやることってわかんねぇ。


こんなやつらと俺達は、関わるのか…。


そう思うだけでため息が出る。


だいたいなんで俺たちのところに来るかなぁ。


早いとこかたづけるか。


「んで?俺たちにどうして欲しいわけ?」

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