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勇者と魔王少女たち  作者: ぴよチキ
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-4- 俺、呑まれてパニクりました

いいのが出来ずに結構時間がかかりました

にしても時間を掛けすぎました

…魔力切れを起こしてからどれくらい経ったのだろう


あの後魔力切れを起こした俺はゆっくりと横になりながら魔力の回復を待っていたのだが、いつの間にか寝てしまったのか?

俺はふわふわと漂う意識の中でそう考えていた。


それにしても…なんか少し息苦しいな…

この感じは…ああ…昔近くの池で溺れた時のような……


「…っ?!ゴホッ…ゲホッグボッ…」


そこまで考えたところであまりの苦しさから現実に戻された


「ゴホッ…な、なんだ?!何が起こったんだ?!」


俺が不思議に思い、自分の体を見てみると…

自分の足先から首の下辺りまでスライムに取り込まれていた。


「うわぁぁぁ!な、なんだよこれはぁぁぁぁ!」


流石にこの状況はとっさに理解出来なかった俺はパニックになり

無造作に手足を振り回した。


「兄ちゃんどうしたんや?!何か起こったんか?」


どうやら近くに人がいたらしい、その人が心配して来てくれたようだ。

しかし、俺にそんな余裕はない!


「これ!このやつがあああどうしたらいいんですか教えてくださいというかとってくださいいいいい!」


完全にパニック状態である。


「お、おう。兄ちゃんの周りについてるもんは…スライムか!

それならええモンがあるわ。ちょい待っといてな。」


「そそそそれってあとどれくらいのものなんですか俺は大丈夫なんですか?!」


「だいじょうぶ大丈夫や、ちょいとってゆうても…これで…完成や

兄ちゃん、少しだけ動かんと止まっといてくれな?」


その直後、俺は頭から液体をドバっとかけられた


「冷たっ!お、おお…?」


液をかけられたスライムは途端に俺から剥がれていき、逃げるように去っていった。


「はあ…助かった…ありがとうございます。」


「ええよええよ、兄ちゃんが助かってよかったわ。」


「俺はナラヤって言います。今回は本当にありがとうございました。」


「おお、兄ちゃんナラヤっちゅうんか。ワイはカヤって名前やねん」


しばらく話をして分かったことはカヤさんは俺よりも少し年上の18歳ということ、そして旅の行商人をやっているということだった。


「そういえば、あの液体はなんだったんですか?何か特別なものだったとか…?」


「あれか?あの液はそんなに特別なモンちゃうで?あれは塩水や。」


「塩水?ってあの普通の塩と水を混ぜた塩水ですか?」


「逆にそれ以外に何かあるんか…?至って普通の塩水やで。

スライムは身体の大半が水で出来てるさかい、塩がダメなんよ。」


「あー、なるほど確かにそうか。」


「そういえば、ナラやんはー」


そうそう、いつの間にかカヤさんは俺を「ナラやん」と呼んでいた。


「ナラやんはさー、なんであんなにスライムが取り込まれるまで気ぃつかんかったんや?」


「それが…魔力切れを起こして寝てたらいつの間にか…」


「魔力切れを起こしたとはいえ、こんなとこで寝るとはナラやん肝が据わっとんなー。ここは少ないとはゆうてもゴブリンとか出るんやで?」


「それなら大丈夫です。今日は魔除け草を持ってましたから。」


そう言って、俺はカヤさんに魔除け草を見せる。

あれ?ちょっと数が減ってる気がするな…


「魔除け草か、ごめんやけどちょいと見せてな」


カヤさんは俺の持ってた魔除け草を見て…顔を顰めた。


「ナラやん、これや」


「え?何がですか?」


「せやから…ナラやんがスライムに襲われた原因はこれや」


「ええ?!」


驚く俺にカヤさんは丁寧に説明してくれた。

「まずは…スライムについてからやね。とりあえず、ナラやんはスライムについてはどれくらい知ってるか話してくれるか?」


「体の大半が水で出来ていることと、あとは雑食でなんでも食べてしまうことくらいですかね。」


「その通りや、スライムは水っぽくてなんでも食べる。しかしやな、スライムにはもっと大きな特徴があるねん。」


「もっと大きな特徴…ですか?」


「せやで、それこそ基本的にスライムについて知っとる人なら誰でも分かるような大きなおおきな特徴や。ナラやんも絶対に知ってる…んやけども重要性を感じないような。」


そういわれても、俺はそれが何なのか思い浮かべられなかった。

皆さんは特徴分かりますか?

本当に初歩的なものです

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