表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/253

歯車と卵5

「――では、皆さんも、魔法を使ってみましょう! レッツマジカル!




 ――……と、言いたいところですが、その前にちょっとした確認事項を」


 そう言って五味うずらは、ギアーズ全員に資料を配った。資料は今どき珍しい紙製だ。

 ギアーズにおける規則が書いてある紙が一枚、もう一枚は、自身の住所・連絡先・生年月日・名前・魔力指数、そして――【ソウルネーム】が書かれていた。


 雪平コトカのソウルネームは、【エメンタール】。


「魔力指数は、あなた方個人の魔力の強さです。どういう訳か、その数値が跳ね上がるのは思春期、とくに女性が高いのです。魔法を使うたびに数値は少しずつ下がりますが、しばらくするとまた上がります。最大値まではね。頑張ればそれすらも上げることだって出来ますよ!


そして、ソウルネームは、我々国家管理局総務課がギアーズを管理するための個人コードでもあり、ギアーズ同士のプライバシーを守るものです。ギアーズの間ではその名前で呼び合ってくださいな」



「プライバシー、か」ギアーズのメンバーである一人の少女が口を開いた。「久々に聞いた単語だね」


 彼女のソウルネームは【チェダー】。空色の長い髪をサイドテールにしているが、それでも腰まで伸びている。長い下まつげが特徴的だ。

 五味うずらはチェダーの発言に答える。


「そうですねえ。今じゃうちのサイバー課が頑張ってますから! 皆、守られすぎて自衛の必要なんてないですからね。……なんでも昔は、『ID』と『パスワード』なんていう面倒くさいセキュリティコードをたくさん持っていたとか。そのうち『プライバシー』なんて言葉も、死語になるんじゃないですかねえ。



――……それでは今度こそ、『うずらちゃんのドキドキ魔法講座』、始めますよっ!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ