↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メモラジック・ギアーズ 〜《少女歯車》〜  作者: 雅野キュウ
第四章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/254

畢竟予兆

 肌を刺激するような暑さと、梅雨入りをほのめかすような湿っぽさ。

 局津(つぼねづ)乙(おつ)は、国家管理局へ足を運んでいる。風のない日曜日、彼女の長い髪束を揺らすのは彼女の歩調のみ。

 

 休日とあって、人は多い。すれ違う肩スレスレに、人混みを縫っている。

 ただ、どんなに距離は近くとも、その心の距離は恐ろしく遠い。満たされていれば、他人に干渉する必要などないのだ。いいような、悪いような。それでもFASは、周る。




 管理局内はひんやりとしていた。空調の在処はわからない。これも魔法なのだろうか。


「……」


 “みなさんに大事な、だいぃーーじなお話があります! ちゃんと来てくださいね!”


 先日聞いた、五味うずらの声。テレパシーというのは何かと便利だ。応答するにはこちらも御伽(オトギ)を使わなくてはならない。……一人の友人の顔が脳裏をよぎった。

きっとあの子は、返事が出来なかっただろう。自身の空虚さに嘆いていたのだろうか。


 ――――……何か、何かしないと。……あたしがあの子の友達なんだから。


 エレベーターに挟まれた地下への階段を下った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。