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色彩  作者: 久山よみち
1/1

最初の決意


ーーママごめん。


幼い僕が口にできた言葉はたったこれだけだった。


その数瞬後、母の首が飛んだ。


漆黒の国:日本は女王殺害を最後に滅びた。


あの時、あの瞬間、母が僕に向かって放った言葉が思い出せないでいる。多分一生知ることはできないのだろう。

でもね僕もね頑張ろうと思うんだママ。あいつら全員殺してやるから。


とりあえずそれまでは。復讐の時期までは。とりあえずこの気持ちを胸の中にしまっとくね。


そう言って僕は記憶欠如の魔法ともう1つある魔法を自分にかけた。もうこの世界には残っていない僕の国だけの魔法。


必ず壊してやるよ。

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