神の実験と女神の思いつき
初投稿よろしくお願いします
たぶん不定期
ある神は自分の管理する世界の少子化について悩んでいた。
いつも世界の技術がある程度成長すると性欲の処理方法が生まれ、子孫を性交を介さない繁殖の方法が使われるようになり、人口のコントロールと縮小が行われるようになった。
神は自らを信仰するものがいなくては十全の力を使うことができない。
神にとって人とは、いくつもの実験の果てに生まれた、神を信仰し、なおかつ繁栄、滅亡のコントロールが自然現象で簡単に行えることのでき、技術の介入によりあらゆる環境に対応してくれる、まさに最高のエネルギー源となる存在であった。
だが、いつからか技術の進化が問題となり人口の増加がコントロールされてしまう世界が現れた。
多くの世界が停滞を始めた。そんなある日、ある神はこう考えた。
人の性欲をもっとコントロールすれば……自己発散できないようにすれば……もっと増えてくれるのではないか……。
だが、一つの問題があった。このアイデアを思いついた神は忙しかったのだ。なのでこの神は昔から親交のあった女神に自分の設計した肉体の情報を渡し、この中に魂を入れて技術の発展期である世界にぶち込み、ついでにその世界にあわせて肉体を調整しておいてほしいと頼んだ。
女神は時間が余っていたことから軽くOKした。
そして女神は自分の持っている世界の中でも、比較的安定していてなおかつ無くなっても問題のない世界に肉体に魂をぶち込み、体を自分の思う、この世界で苦労をしないよう体に調整したあと、世界にぶち込んだ。
この肉体にはあらゆる病気への耐性や、事故にあっても平気な頑丈さ。強い性欲など、多くの調整がされていた。それを見ながら、女神は1つの設定を思いつき設定した。「性交は成人してから愛のあるもの同士でしかできない」ようにすれば性の失敗はなくなるはずだと―――
だが、女神は一つ見落としをしてしまっていた。
神の設定した「人間の女性との性交でしか性欲を発散できない」を―――
こうして一人のオナ禁男が誕生した