主要登場人物紹介
●錦野八那(18)
女学生。東京府内でもまだ緑が生い茂る、南多摩郡八王子町の地主の家で育つ。鬼の棟梁として人間を苦しめたと云われる酒呑童子の娘。人間の血も引いているが、義母の死によって力が目覚める。先祖返りの事もあり、先祖の八岐大蛇が持つ巨大な水の力を有する。大地に水の恩恵を与え、日本各地に存在する山を死滅させないための旅に出る事となる。
●迦楼羅
仏法を保護する八部衆の一人。阿弥陀如来の眷属なので神ではあるが、悪戯や放浪好きという問題児。人の姿をしているが天狗の一種で、鳥に変身する事も可能。八那の父・酒呑童子とは親友で顔見知りであった経緯より、八那の元に遣わされた。
●歩純・安曇(ふた口女)
後頭部に2つ目の口を持つ妖怪。普段は妖術で隠しているため、一見すると普通の人間の女性に見える。その性から、2面性を持つ女性でその差は激しい。後頭部にいる方が安曇で、高飛車な言動が目立つ。
●梓(小豆洗い)
川辺で小豆を洗うのが好きな妖怪。絵画では鬼みたいな風貌で描かれているが、当の本人は体が人間の大人くらいでガッツリ体型の青年。害のなさそうな妖怪だが、時折人間を捕まえては噛み痕を残すために血をむさぼる事もある。
●正志郎(豆腐小僧)
気弱でいじめられっ子な妖怪。豆腐が大好きだが、自分が持つ豆腐を食べられると怒る。ただし、彼の豆腐を食べると全身にカビが生えるのを知っている者は、そうそう勝手には食べない。体型はポッチャリとした少年のような外見を持つ。
●鳶(髪切り)
人の髪を切る妖怪。鳥のような頭を持つ二足歩行の妖怪。基本的に言葉を発する事はなく無口だが、正志郎とだけは心を通わせており、また彼の命令しか従わない。
はじめましての方もいるかもですが、作者の皆麻兎です。
この度は当作品へアクセス戴き、ありがとうございます。
更新頻度がまちまちですが、宜しくお願いいたします。