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戦場のメリークリスマス

12月も後半。営業前ミーティングに男子スタッフ全員が集められた。

増田さんが口火を切る。


「Xmasから年末まで勝負だ。各自、担当キャストの出勤日数には注意を払ってくれ。特に24、25日。この日の出勤キャストが不足しないように!」


その言葉に坂東さんが難しい顔をする。

坂東さんのエース3人、モエ、ミリオ、楓 が出勤に難色を示していた。

楓さんはその後、どちらも出勤に決まったが、モエさん、ミリオさんはまだ話し合いが続いている。


海斗の担当エースキャストは、杏奈、リン、咲。

リンさん以外は2日間とも出勤が決まっている。

リンさんは24日がどうしても彼氏に反対されているからダメ。


また、美香、つかさ、真紀、サラ に関して。

美香さんは実は旦那と子供が居るためにどうしても25日の出勤が出来ない。何とか交渉し24日と26日の出勤となった。


つかささんは24日出勤する代わりに25日と26日を休みにして欲しいと言ってきた。


真紀さんとサラさんは24〜26日まで出勤確保が出来た。


海斗の担当キャスト7人のうち

24日出勤6人

(杏奈、咲、美香、つかさ、真紀、サラ)

25日出勤5人

(杏奈、リン、咲、真紀、サラ)

26日出勤6人

(杏奈、リン、咲、美香、真紀、サラ)


と増田さんに報告。何とかなりそうだった。


それよりもまずいのは西野さんの担当キャスト達である。

この期間はBランクキャストも面子保持の為にいつも以上に客を呼ぼうと頑張る。必然的にヘルプ要員のCランクキャストが必要なのだ。


だが、西野さんはキャストの申告通りにしか出勤予定を入れなかったため、案の定ぽっかりと24、25日の出勤が足りていない。

Cランクキャスト達は彼氏優先。例え彼氏が居なくても、クリスマスに客が呼べずに惨めな思いをするくらいなら最初から出勤しない。


24〜25日の勤務に関して

2日とも出勤しないキャストは罰金2万

1日しか出勤しないキャストは罰金1万


と1ヶ月以上前から明示されているのに直前になってそんなの聞いてないとか言い出すキャストもいた。

成績表の隣に張り出していたのにCランクキャストは普段から成績表など見ていないから気づかなかったのだろう。


しょうがないので、足りない分は派遣会社から3、4人を回してもらうことにしたが、やはりその時期は人件費が異常に高く、忙しい時間のみの派遣にしてもらう。

少し不安の残るキャストの人数でクリスマスを乗り切ることに。


海斗にとっても店で迎える初めてのクリスマス。

シャンパンの在庫を多めに仕入れるが、増田さんからもっと多くていいと言われてストッカーの冷蔵庫3台がシャンパンボトルでパンパンになっていた。


そしてクリスマスとキャストの誕生日だけはお客さんがケーキを持ち込むのも解禁であるため、フード用冷蔵庫の整理に追われた。

それから優矢君もフル出勤。クリスマスはお店にいる方が何かと都合がいいなんて何とも優矢君らしい理由。


そして秋山さんや山田君にもシャンパンの開け方を教える。

理由はシャンパンオーダーが出まくり、手が足りなくなるのと、キャスト不足から海斗自身が客席でシャンパンを飲まされる可能性が高いという。必然的にホール業務は3人に任せる事となる。


そして、増田さんから咲さんとミーティングするように言われた。

咲さんの指名客はオタク系が多い。ここぞとばかりに来店する可能性が高く、咲さんフィーバーの可能性がある。


逆に杏奈さんはチャラい客が多く、クリスマスにキャバクラに行くのを恥ずかしがる可能性がある。

リンさんも家庭持ちの指名客が多いのでそこまで期待できない。


未だに客のコントロールに関して難がある咲さんにその辺のアドバイスをしておけと言われた。


クリスマスで高売上が予想されるキャストは


理子、モエ、ミリオ、咲


の4人だろうと増田さんは予想している。

そしてその予想通り、クリスマスが近づくにつれて咲さんの指名客の来店予定報告が増えていく。


「海斗さん相談なんですけど」

「どうした?」


「複数の人から同じ日に同伴のお誘いがあって誰と同伴したらいいかわからないです」


「まず、同伴は太いお客さんからが基本だけど、こっちの都合もある程度伝えても大丈夫なお客さんもいるよね。それから23日以前に来てもらう手段としては、他の人とクリスマスを祝う前に一番最初にメリークリスマスって言いたいと伝えると前倒しで来てくれる可能性もある。できれば派手に使ってくれる人は早めに、頻繁に通ってくれる人は25日以降に呼ぶようにして自分で調整してみて。でも無理なら無理でしょうがないよ。その時は指名が被って大変だろうけど、俺も客席に行ってフォローするから」


「はい。でも何で派手に使う人を早めに呼ぶんですか?」


「他の店で使っちゃう前にウチで使わせるんだよ。派手に飲む人はその後のことを考えなかったりするからね。それから頻繁に通う人はお金の管理ができている人が多いので咲さんの為にいくら使うって決めてる可能性がある。だから咲さんからこの日だったらゆっくり出来るかもねって提案してあげるんだよ」


「あの、海斗さんはクリスマスどうしてるんですか?」


「夜は仕事だしなー。23日は祝日で休みだから山田君と洋子さんを家に呼んで若菜とクリスマスパーティするよ。それに優矢君もちょっとだけ顔出すって言ってたなぁ」


「いいなぁ。うらやましい。私も行きたい!」


「俺も咲さんが来てくれたら嬉しいけど、それはできないよねー。残念だぁ。だけど、24日、25日は営業終了後に店でパーティしてるよ。何かアフターに行ったキャストのセーフティネットなんだって。ホテルに誘われたら店に戻らなきゃって言えるように。参加費も取られてるし他の子とも約束しちゃってるからとか言って逃げやすくさせてるんだって」


「あ、なるほどー。じゃあ私もそれ使わせてもらおうっと」


「そうだね。咲さんのお客さんは大人しいお客さんが多いけど、店の外じゃどうなるか分からないから、店に戻る時の言い方は気をつけてね。それからある程度、お客さんを調教する事も必要だからね」


「あはは、調教って」


「そうしないとお客さんに振り回されて大変になっちゃうから」


「うん。バシバシ叩く!」


「いや、そうじゃなくて。まぁいいか。頑張ってね」



そうしてクリスマス営業が始まった。坂東さんの担当キャスト達も何とか出勤してくれることとなった。


この期間はAランクキャストはもちろん、Bランクキャストまで同伴の嵐のため、Cランクキャストが早い時間から待機。

といっても、フリーのお客さんは入れない。同伴してきた客が指名キャストの支度が終わるまでのヘルプで使われてしまう為、フリーにはキャストが使えない。


そして続々とプレゼントを持って同伴してくるキャスト達。キャストのロッカーに入らないくらいの荷物は番号札を付けて店管理。

以前、理子さんの誕生日の時に入りきらないプレゼントをうっかり更衣室に置いてしまい、他のキャストにパクられる事件があったので、入りきらないものはカウンターの上で管理する。


早い時間からシャンパン&フルーツ盛り、チョコ盛り、チーズ盛りが絶え間なくオーダーされていく。

グラスシャンパン、モエシャン、ヴーヴクリコ、ドンペリ、クリュ、とお客さんのお財布事情に合わせたグレードのシャンパンが入り、あちこちでポン、ポンっと音がなる。

海斗はひたすらエスコート、抜きもの、シャンパン係。たまに接客。

増田さんは高いシャンパンを入れてもらった客への挨拶回り&接客&会計。


坂東さんは大汗をかきながら指名が被りまくるキャストの付け回しに大忙し。


それに影響され浮き足立つ西野さんと、無駄に忙しそうに動く秋山さん。


周りを見ながら、冷静にバックヤードからシャンパンを持ってきたり、フードを作ったりする山田君。


店内で飛び交うインカムからの情報だけを頼りに的確にフロントとエスコートと店内業務を判断して行う優矢君。


ガンガン洋子さんからセット時間のインカムが入るが、まだ指名の子を戻したばかりだからと坂東さんがそれを止める。

だんだん時間が押し押しになり始める。


それでも慣れた様子で指名が被っても接客するAランクキャスト。

アップアップなBランクキャスト。

ヘルプ廻りばかりでツラそうなC、Dランクキャスト。

予想外に場内指名が入ってしまう派遣で来たキャスト。


そんな中、咲さんもかなりテンパっていた。一番忙しい11時に指名が3つ被る。

坂東さんは短い時間で咲さんに確認する。どの客を優先するのか、どの客の延長をとって、どの客を帰すのか。

うまく答えられない咲さん。


坂東さんから海斗にインカムが入る。


「海斗、咲さんの指名どうすればいい?」

「今行きます」


そして坂東さんと咲さんと話し合う。


「咲さん、神谷さんは俺でも対応出来る。町田さんはそろそろ切り時だからこの際ほっとこう。松原さんは最近掴んだ客だし、今が一番お金を使う時期。多分ラストまで居るつもりだ。神谷さんはいつも通り1時前には帰るはず。松原さんが優先で次が神谷さん、この二人は延長狙うのでヘルプもそれなりの子を。町田さんは次の時間で帰ってもらおう。だから適当な子で。だけど、日付が変わる時間は必ず神谷さんに付く。そして12時台には帰るはずだから、その後は松原さん多めに。それから坂東さん、咲さん指名の初芝さんも1時過ぎに来店予定なのでそれも考慮して下さい。それでいいね?」


「はい。任せます」

「了解」

坂東さんも頷く。


「頑張って!」

「はい!」


そうして方針が決まり、咲さんは坂東さんの指示のもと、町田様の席から松原様という今月から本指名になった客の元へ。


海斗は咲さんと同伴してきた神谷様の様子を伺う。

今付いているキャストは派遣で呼ばれてきた子。顔はそこそこ可愛いが、スキルがどれだけか分からない。フォローも兼ねて海斗は立膝のまま神谷様に向かって挨拶する。


「お話中、失礼ます。私、副主任の筑波海斗と申します」


そう言って海斗は名刺を差し出す。


「どうも。そう言えば君と話すのは初めてだったね」


「はい、日頃、神谷様とはお話できればなと思っておりましたが、なかなかお話出来る機会がございませんでした。ご挨拶だけでもと思いましてお伺いしました」


「へー、何で話したいと思ってたの?」


「先日、お越しになった時にルコックの新作シャツを着てらしたのでカッコいいなと思っておりました」


「君はゴルフをやるのかい?」


「まだまだ始めたばかりで、練習場のみですが、ゴルフショップにはよく行くようになりました。その時に新作で展示されていたルコックスポルティフのウエアと同じだと思いまして。その前はデサントのトレーニングウエアも着てらしてましたので、アクティブな方とお見受けしておりました」


「おー、そうか。ちなみにデサントは何のメーカーかわかるかい?」


「デサントはウインタースポーツのイメージがありますが」


「そう!わかってるねー。オレはスキーも好きでね。先週も行ってきたんだよ」


「えー!スキーですか。私は学生の頃、スノーボードを少しだけしたことがあります。スキーの場合、今はカービングスキーというのが主流と聞きました」


「そうだね。先が太くなってたりして、15年前くらいに出回り始めたんだよ」


「それまでのものと何が違うんですか?」

「抜群にターンしやすくなったね。疲れないし」


「そうだったんですか。勉強になりました。スキーヤーの神谷様からしたら私のようなボーダーは邪魔ですよね」


「そうだなぁ。障害物みたいに思ってる」


「私も最初あの光景を見たとき、アザラシの日向ぼっこかと思いました。ゲレンデ中に座り込んでるんですもん。でも、実際にやってみて分かりました。思うように動けず、結局私も日向ぼっこ状態でした」


「ははは、アザラシの日向ぼっこね。なかなかうまい事を言うなぁ。今度はそういう目で見よう。少しは気にならなくなるかもな。そうだ、君も一杯飲もうよ」


「ありがとうございます」


インカムでシャンパングラスを持って来るように頼もとすると、既に山田君がグラスを持って待機しているのが見えた。


そのまま、山田君にシャンパンを注いでもらい、10分程、神谷様とヘルプのナナさんと3人で会話をする。

ナナさんも問題なく接客していた。というか、ウチのC、Dランクの子よりよっぽど会話が上手い。この感じなら延長も大丈夫だろうと思いシャンパンを飲み終わったタイミングで席を離れる。


そして14番テーブルからシャンパンのオーダーのインカムが入る。

見ると楓さんの指名の土屋様。咲さんが初出勤の時にお祝いのシャンパンを入れてくれたお客様だった。


海斗がシャンパンを持って土屋様の席へ行く。


「いつもありがとうございます」


「お!いつものボーイさん。えーと、名前が…海斗くん!」

「はい。ありがとうございます。筑波海斗です」


海斗はそう言って一度、シャンパンをシャンパンクーラーに置き、上着の内ポケットから名刺を差し出す。


「ほー、副主任か。偉くなったんだねぇ」

「そうだよ。海斗さんはすっごい早さで出世したんだよ」

「いえ、まだまだ、先輩方には及びませんが、楓さん含め皆に支えられて何とかこなしております」

「そうか。頑張ってな。あっ、思い出した!もう、飲めるくらい偉くなったか?」

「偉くはなってませんが、お客様の席で飲ませていただいても大丈夫になりました」

「じゃあ、一緒に飲もうか」

「ありがとうございます。あの時、土屋様のお誘いをお断りしてしまったことをずっと気にしていました。こうして約束が果たせる日にヴーヴを頂けるなんてとても嬉しいです」


「じゃあ、メリークリスマース!」

「「メリークリスマス!」」


そうして、楓さんの席でもシャンパンを飲み、少しでもキャストの負担を減らしていく。


その後は増田さんと海斗、そして途中から優矢君も色々な席でシャンパンを飲む。

優矢君は近くの店に頻繁に飲みに行っているだけあり、お客さんとも知り合いが多い。どの席でも大人気だった。



深夜帯になってくるとAランクのキャストに泥酔状態のキャストも出てくる。

それはそうである。どの席でもシャンパンを飲み、少なくとも2〜4本分は一人で飲んでいるから。

もう客もキャストも黒服も酔っ払いである。

シラフなのはキャッシャーの洋子さんとホール係の3人のみ。

一番責任のない優矢君は盛大に飲んで酔っ払っていた。0時過ぎから飲み始めて、優矢君のためにシャンパンをオーダーする客もいるので、瓶ごとラッパで一気したりしていた。


海斗は業務をこなしつつ、酔い潰れたキャストの介抱もする。

理子さん、モエさん、ミリオさん、はどれだけ飲んでも少し陽気になるぐらいで変わらない。楽しそうにしながら、黒服に小声で何か頼む時はとても冷静だし、他のキャストを気にする余裕もある。

どんだけ飲んでも、潰れなかったり、飲む事に夢中になったりしないのも一流キャストの条件なのかもしれない。


楓さんは目がトロンとしつつもしっかりと接客している。しゃべっている事は意味不明だが、持ち前の色っぽさに磨きがかかり、お客さんへのデレ方が上手い。もちろんお客さんもデレデレ。だけど、客がトイレに立ったり、自分がトイレに行く振りをして席を離れた時にはキツそうな顔をしながらも金額の確認をしにくる。


杏奈さんはちょっと面倒くさいタイプ。飲みだすと止まらなくなり、お酒の作り方やしゃべり方が横柄になる。でも持ち前の関西系マシンガントーク全開でちょっと強引な接客だがお客さんも時間を忘れて楽しんでいる。

ただ、杏奈さんは酔っ払うと周りが見えなくなりがちなのは若さなのかも。



リンさんの姿が全然見えないのでバックヤードへ海斗が向かう。

ヘアメイク室でパンツ丸出しで潰れているリンさん。

ドレスを直してあげつつ、声をかける。


「リンさんいけるー?」

「あー、海斗さーん!バリやばーい。こんなに飲んだの久しぶりやけん。あ、吐く…」

「ちょ、ちょ、トイレ行こ」


海斗はリンさんを抱き上げトイレに連れて行く。

間一髪トイレで吐き出すリンさん。

座り込むリンさんの背中をさする。

その時、様子を見に来た真紀さん。


「ちょうどよかった。真紀さん、上がりの時間伸ばせない?」

「えー、だってクリスマスですよ。私も帰りたい」

「協力してくれたらクリスマスプレゼントあげるから!」

「マジ?んー、しょうがないなー」

「ありがとう、真紀ちゃん愛してる!」


そうしてすかさずインカムを飛ばす。


「坂東さん取れますか?」

「どうした?」

「リンさんちょっと戻れるかわからないです。でも真紀さんがラストまで残ってくれることになりました」

「了解。リンは場内もらってるから戻れるなら戻したい。無理なら客に説明して場内指名を外さなきゃいけないし」

「分かりました確認します」


「リンさん、お客さん待ってるよ。どうする?場内指名外してもらう?」

「ダメ〜。戻るからちょっと待っとって〜」

「分かった。でも真紀さんもトイレ使いたいみたいだからまたメイク室に移動するよ〜」


そしてまた海斗はリンさんを抱き上げ、お姫様抱っこで連れて行く。

かなり背の高いリンさんを軽く抱き上げたのに驚く真紀さん。


「海斗さん、カッコいい〜」

「ありがとう。真紀さんも早めに戻ってあげて。坂東さんも女の子足りなくてテンパってるから」

「あーん、戻りたくなーい。ねぇねぇ、もう一回私のことちゃん付けで呼んで!」

「真紀ちゃんいい子だから協力してくれるよね?」

「ふふ。はーい!」

「頑張って!真紀ちゃん」


海斗は自分もだいぶ酔っ払いな事に気付いた。

リンさんをメイク室に連れ戻す。


「ちょっとは落ち着いた?場内のお客さんが帰ったら上がりでいいからそれまで頑張ろう」

「うん、だいぶ、楽になったけん、もう大丈夫」

「お客さんの番号交換できた?」

「任せとって!仕事はするけん」

「さすがだねー。立てる?」

「んー、もっかい抱っこ!」


海斗は抱き上げるようにしてリンさんを立たせ、一緒にフロアへ戻る。


営業終了までラスト1時間。それでも、客席の半分は埋まっていていつもより賑やか。

特にキャストのテンションがハイになっていて、店内はカオスな状態。

結局、そのまま営業終了となり、客が時間差で帰っていく。


やっと終わったとヘトヘトになっている男子スタッフ達。

そこへ売上の締め作業を終えた洋子さんが大声で言う。


「やっと飲めるー!!さっ、パーティー始めるよー!」




まだまだ海斗達の夜は終わりそうになかった。





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