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居候と猫の彼女  作者: 小高まあな
第二幕 Who's she? The cat's mother?
7/28

3−1

 ここは、どこだろう?

 どこだかわからない。ただ暗い場所に隆二はいた。

 視線の先、僅かな光が見える。そちらに向かって歩き出す。

「……?」

 視界の先に、人影。目を凝らす。

 肩より少し長い綺麗な黒髪、線の細いシルエット。見覚えのある柄の、着物。

 心臓が跳ねる。

 まさかまさかまさか。

「茜っ」

 名前を呼ぶ。叫ぶ。

 人影は振り返る。隆二のよく知っている笑顔を浮かべて。

「茜っ」

 駆け出す。

 会いたかった。ずっとずっと。会って謝りたかった。だから。

 手を伸ばす。彼女の右手を掴み、

「あかねっ」

 その瞬間、彼女は白い骨となり、闇の中へと崩れ落ちた。

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