表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一日一話三十分  作者: 針野 あかうめ
一週目 世界観:現代 お題:男女の出会い
6/37

六日目 クズ男にはヤベー女を


今日は散々だ。昼に気持ちよくボコっていい女が来たところで、元サンドバッグの変わり果てた姿にビビっちまったり、親父狩りでもしようと繁華街に行ったら竜堂満(りゅうどう みつる)に気付かれ逆にボコされたり……運が無いとはこのことだな。

 アホ犬(犬二)以外の三人は竜堂に殴られたショックでどっかに逃げちまったし。


「先輩…今日はもう帰りませんか……?」


 アホ犬がぶーたれてやがんな。蹴っとくか。………犬はキャインとマジもんの犬らしく鳴かせ大人しくさせ、一人で家に帰らせた。

 が、確かに今日は帰った方がこれ以上の損は無いかもな。だが帰らん。今日は帰らねぇとババアに言っちまったんだ、飯なんかねぇに決まってる。今日の晩飯、どうすっかな……。


「もし、そこのお人。よかったら占い、していきませんか?」


 頭からローブを被った怪しい女に声を掛けられる。なんだコイツ、ローブから出てる手を見るに老婆では無いが、150も無さそうなチビじゃねぇか。


「占い? それ、新手の遊びのお誘い?」

「いえ、本気の占いです。お金は頂きませんよ」

「…………」


 やる事が何一つ無い今、この女から金を奪うのが一番いいだろうと思った。だから、普段の俺様なら絶対に乗らない怪しい誘いに乗ることにした。


「では、此方にどうぞ」


 *


 女の後を着いてくと、段々と怪しい路地裏に入っていく。数年この繁華街で彷徨いているが、こんな道あったか? そう思うほど複雑な道だ。

 やがて、突き当りに当たった。そこには妖しく光る炎やタロットカード、水晶玉が置かれていた。


「此方の水晶に、利き手をかざして下さい」


 女の言う通りに左手を水晶にかざすと、赤紫色にビカビカと光る。随分手の混んだ玩具だな。


「お次は、私の目を見ながら無造作に一枚カードをお引きになって下さい」


 おかしな事を言う女だ。というか、占いってこういうモノだったか? 俺様の記憶とは違う気がするが…。


「……では、最後に此方のメトロノームの音に集中しながら、この蝋燭を見つめてください。コレで、貴方へのアドバイスが完璧に行なえます」


 カチカチと一定のリズムを刻む音を聞きながら、妖しい色の炎を見つめる。なんだ……頭が、ボヤけ⸺。


「見つけましたわ、私の旦那様……永久に離しませんわ♡」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ