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一日一話三十分  作者: 針野 あかうめ
五週目 世界観:異世界 お題:架空の宝石神
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六日目 誕生と二面性の神


「そんなに嘘を吐き過ぎると、アレダトレフト様みたいになるよ」


 子供を叱る言葉に、こんな言葉がある。アレダトレフトとは、誕生と二面性の神アレダトレフトの事であるが、何故子供を叱る時に使われるのか。

 理由として、こんな昔ばなしが存在する。


 ⸺昔々の大昔。世界にまだ生物が存在せず、熱く煮えたぎる赤き水で満たされていた時代。神の一柱がこの世界を訪れた。

 その神が誰だったのかは未だに分かっていないが、その神が他の神々にこの地を教え、世界に神が降臨した。


 神々は各々の希望を出し合い、日夜この世界をどうするかを話し合った。そんな中、人間という存在を作ろうと提案したのがアレダトレフト様だ。そして、提案者として人間を誕生させ、始祖の人間達を導いたそうだ。

 そうした創生の時代から流れ、今では神戦記と呼ばれる時代には、アレダトレフト様は人間から最高神として崇められていました。


 だが、神戦記と呼ばれたその時代は、神々同士が些細な諍いや大事での戦で争いが数多く巻き起こった時代。

 その時代を締めくくる戦が、ジュリンナ戦争。神々を二つの陣営と関わらなかった者に分けた、歴史上最大の大戦争だ。

 戦の最後、永遠と不滅の神ディアソニア様とアレダトレフト様が一対一の決闘で決着をつけることになった。そこでアレダトレフト様が、今まで誰にも言えなかった本心と負の感情、そしてもう一人のアレダトレフト様の神格を曝け出し、姿が化け物の様に転身したそうです。


 少し話は変わりますが、この時のアレダトレフト様のお姿が決闘を見守っていた人間の中に強く残り、悪魔という存在を定義したという話もありますね。


 話を戻しましょう。ディアソニア様はアレダトレフト様の全てを受け止め、アレダトレフト様に自身の神器を突き刺しました。ディアソニア様の神器には浄化の力が込められており、時が経ちいつの日か二つの神格を受け止め、また共に歩む事を願い大いなる空へと飛ばしたそうです。


 それから、ディアソニア様はアレダトレフト様に変わり最高神として君臨するようになり、人間たちを見守る様になりました。


 子供を叱る時にアレダトレフト様のようになる。ソレは、ずっと自分を隠し続け負の感情を溜め込み化け物の姿へと転身してしまったアレダトレフト様のように成りたくなければ、隠すばかりでは無く正直になることも必要であるというディアソニア様の思いを引き継いでいるのです。


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