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三日目 命の売り買い
拝啓、御母上。
私は今、クンルヌ公国という地にて……⸺奴隷売買の仕事をしています。本当に何故なんでしょうか。
ジョブという、勝手に決められたレールに乗らざるをえないモノにより、私は召喚された国から遠く離れたこの国に飛ばされました。クラスメイトの情報を集めましたが、この国周辺には居なさそうです。
私のジョブは「奴隷商人」と言います。どうも、私達を召喚した国は、奴隷は犯罪奴隷とその三等親までが奴隷であり、奴隷を所持することは中流貴族以上にのみ許可が下りています。一方で、今私が滞在しているクンルヌ公国周辺では、奴隷は立派な資産であり金が払えれば誰でも所持することが出来ます。だから、この国まで飛ばされたんでしょう。
奴隷商人の仕事は、正直怖いです。




