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一日一話三十分  作者: 針野 あかうめ
三週目 世界観:SF世界 お題:消えたモノと憶えているモノ
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三日目 ワタシと彼女


 光線飛び交う激戦区を、ワタシが通り抜けようとする。戦闘の邪魔者を撃墜しようと両者の攻撃がワタシに集中するが、ワタシはそれらを切りながら躱していく。

 ピピピッと、コックピット内で音が響く。その音は、どこか心配を孕んでいる。ワタシだって、心配はするのだ。


「大丈夫。まだまだ短い付き合いとはいえ、私と君は何時だって危機を乗り越えてきた。だからこれからも、二人一緒なら乗り越えられる」


 彼女は落ち着いた声でワタシに語り掛ける。それは、これまでの経験から来る信頼と自信。それらをワタシも信じ、ピッと返事のような音を返す。

 そして、この場を切り抜ける事に集中する。大丈夫、彼女と共にいれば全ては主に繋がるのだ。


 *


 ワタシが彼女に協力している理由はただ一つ。共通の目的があるからだ。

 その目的とは……⸺ワタシの主の復活。


 主の名は、クラーク・ジャンベルト。ジャンベルト銀河系を統べる一族とエイジア銀河系を統べる一族の間に産まれた方だ。

 銀河警察の一等星、シオール・アリス・ジャンベルトとは従兄弟の関係で、向こうが直系だそうだが、ワタシとしてはエイジアの血の方を重視している。何せ、ワタシを製作したのがエイジアたちだからな!


 折角だ、彼女の事も教えよう。彼女の名前はココノエ・イグサ……そう、銀河警察二等星のココノエ・イグサだ。今はまだ公にはなっていないが、彼女は銀河警察を辞めている。

 その理由は、主の復活に禁忌を犯すから。


 ⸺数カ月前、主が消えてからずっと昏く閉ざされた星に閉じ込められていたワタシを見つけ、禁忌を犯し主を復活させようと彼女が提案してきた日の事を、ワタシは忘れない。

 ワタシを操縦できるのは、エイジアの血を引く者か、地球人への先祖返りが強い者だけ。彼女は後者だ。


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