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クロノア  作者: 亞華璃
2/3

2、情報

「はぁ? 今、なんて?」


『勇者』・リト。(15歳)


「ですから・・・『クロノア』の封印が解かれたと・・・・」


『勇者』の秘書・カジュ。(24歳)


「・・・・・・・・・」


一時停止。

そして、リトは手に持っていた食べかけのアンパンを落とした。


パサ。


「どえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!マジデか!!!

ってか、アンパンーーーーーーー!!!!!」



「・・・・・・・リト様・・・・・・・」



カジュは、手に持っていた書類を見た。


カサ。


「何~?」


リトは、半泣き状態でカジュを見た。


「うぅん!!

『クロノア』の封印を解いたのが、『魔女』・キマイラと『魔王』と言われております」



「『魔女』キマイラ?」


リトは、考えながら新しいアンパンを開けた。


「はい・・・炎の使い魔です」


カサ。

「う~ん・・・聞いたことないなぁ・・・・」


パク。

「私も、初めてお耳にするのですが・・・

何でも、『魔王』の第一の奴隷だと聞いております」


モグモグ。

「ほうなんらぁ~(そうなんだ~)」


「リト様・・・食べながら話さないでください!」


カジュはそう言うと、リトからアンパンを取り上げた。


ヒョイ。


「俺のパン!! 返せ!!!!」


「だったら、ちゃんと聞いて、食べないで話してください!!」



「ヴ~・・・・分かったから・・・・」







「それでですね・・・リト様・・・

『魔王』と闘い、もう一度『クロノア』をf・・・」

「いやだ!!『クロノア』怖いもん!!!!」


リトは、そう言うとアンパンを食べた。


「なぜ怖いのです?」


「あいつは・・・・『クロノア』は、普通の魔物じゃない・・・」



「リト様・・・・・」



カジュは、自分より9歳年下のリトを見た。


まだ、幼いリトの顔には、不安があった。





「リト様・・・大丈夫です・・・・きっと・・・大丈夫です」



カジュは、そう言うと不安な顔のリトを、そっと抱きしめた。



「カジュ・・・・・・」



「きっと・・・大丈夫です!」



「ん・・・・そうだな・・・・






ところで・・・カジュってCカップくらい?」



フニ。



リトは、カジュの胸を触りながら言った。




「\\\\\\\\\\\



何で、分かるんですかぁ!!!!!!!」



カジュは、直ぐにリトから離れた。


ババッ!!



「だって・・・胸が目の前にあったから・・・・・」




「っ!!!

バカァァァァァァァァァァ!!!!!!」



カジュは、そう言うとリトの頬にビンタ。


バチィィン!!!!


「ハッ!!

ごめんなさい!リト様」



「いや・・・大丈夫・・・俺も悪かったから・・・・」



リトは、そう言うと切れた唇の端を触った。



「血が・・・申し訳ございません・・・・」



カジュは、そう言うと救急箱を取ってきてリトの唇の端を手当てした。






「・・・・カジュ・・・俺・・・考えてみる・・・」


「何を・・・ですか?」



「『クロノア』をもう一度封印する事・・・」





「リト様!!


えぇ・・・ゆっくり考えて、結論をお出しください・・・。

私は、いつまでも・・・待っておりますから・・・」



「カジュ・・・



・・・・うん」



カジュは、そう返事するリトをもう一度優しく抱きしめた。


そっ。







幸せそうな二人を横に、もう人類滅亡のカウントは始まっていた。


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