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5/52

5/6〜5/12

5/6


今日のバイトは夜のみなので、お昼は純喫茶をコンセプトにしたカフェに行ってきた。


綺麗だけど老舗感があって、最高にのんびりできた。

話題のカフェは賑やかで楽しい雰囲気だけど、落ち着いた雰囲気は癒しがあっていいよね。


スイーツはイマイチだったけど、コーヒーは絶品だったから、今度はサンドイッチに挑戦してみよう。

美味しかったらランチ枠に入れられる。


帰りに母の日のプレゼントをゲット。

きっと喜んでくれるはず。


――――――――


5/7


中間試験の日程が発表された。

いやだー! 入学してまだ1ヶ月なんだから勉強漬けに戻りたくない。


――――――――


5/8


毎日予習復習をしているらしい菫ちゃんは、小テストの点数がいい。

だから、事前にややこしいところだけ聞けば、一夜漬けでいけそうな予感がしてきた。


――――――――


5/9


放課後に菫ちゃんに苦手な英語を聞いていたら、ダブル鳳城がやってきた。

差し入れで飲み物をくれたから「優しい!」って喜んだのに、菫ちゃんには紅茶で私には水だった。


嬉しいよ! 水でももらえるなら嬉しいけどね!

でも、ちょっと差がありすぎじゃない?


ダブル鳳城も頭がいいようで、菫ちゃんの横から玻璃野郎が「お前、馬鹿だな」って言ってきた。


ウキー! あいつ、絶対にいつか泣かす!


琥珀くんの説明は、とても分かりやすかった。

菫ちゃんとのこと応援するからね。

なんでも協力するから言ってね。


ちょっとした勉強会みたいになりそうだったけど、蘭ちゃんが乱入してきて、ダブル鳳城はすぐに席を立った。

玻璃野郎は「馬鹿は馬鹿なりに頑張れよ」というムカつく言葉を残して……


今度お店に来た時、こっそり一味でもかけといてやろうか。


2人が去ると蘭ちゃんの「どうして誘ってくれないの?」攻撃があり、私も菫ちゃんも勉強するどころではなくなってしまった。


蘭ちゃんは、たぶん玻璃野郎が好きなんだろう。

一瞬錯覚してた私が言うのはおかしいけど、あの男は最低だ。

お勧めしない。


――――――――


5/10


蘭ちゃんに付き纏われたので、今日の放課後はそそくさと帰ることにした。


明日、学校近くにハンバーガー屋さんがオープンするらしく、試験が終わったら菫ちゃんと行こうねって約束してる。

どんなメニューがあるんだろ?

楽しみ。


――――――――


5/11


テスト前なので、土日のバイトはお休み。

お母さんに「しっかり勉強しなさい」って言われている。


でもさー、家ってなんでこう誘惑が多いんだろうね。

漫画に携帯に動画にってさ。

勉強しなきゃと思うほど、他のことが気になるんだよね。

ついさー、手に取っちゃんだよねぇ。


お母さんたちが帰ってくる音で、ようやく「勉強しなきゃ!」ってなった。

漫画読んでいたことはバレてない。大丈夫。


――――――――


5/12


今日もごろごろしちゃったけど、ちょっとお腹が痛い気がするから仕方がない。

菫ちゃんと「頑張ろね」ってNECTを送り合って英気を養えたし、たくさん寝て一夜漬けの準備はできているから心配無用だ。


そう思ってたのに、いつも張り紙代わりを親切にしている私に対して、玻璃野郎は裏切り行為をした。

あいつは今日食べに行った時に、母に「必死に勉強した方がいいですもんね」と言ったらしい。


帰ってきたお母さんから「あんた、そんなヤバいの」と問いただされた。

隠してた小テストを全部見せる羽目になり、古典と英語が弱いことがバレてしまった。


怒り気味のお母さんだったけど、母の日のプレゼントに化粧水をあげたら喜んで笑顔を見せてくれた。

今度、お父さんにプレゼント攻撃が効くことを教えてあげよう。


だがしかし! このままでは時給を下げられるかもしれない。

何が何でも中間試験を平均点以上で乗り切らねば!


そして、あいつめ。本当の本当に許さん!

どうにかして報復してやる。





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