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2/3〜2/9

2/3


蘭ちゃんにめちゃくちゃ勧められて一気見したんだけど、恋愛バラエティーの展開が「そうかー( ;∀;)」だった。

みんなが上手くいくことないのかなってハラハラドキドキする。

来週、最終回なのか……あー、成立が多いことを祈ろう。


というか、こんなにも熱中できる番組があるなんて思わなかった。

さすが恋が大好きな女の子、蘭ちゃんが勧めてきただけある。

ただ蘭ちゃんが推している子は、私はちょっと苦手だなぁと思った。

玻璃という同じ人を好きだったはずなのに、変なの。


――――――――――


2/4


菫ちゃんも桃簾も蘭ちゃんに勧められた番組を昨日見たようで、教室で大いに盛り上がった。

桃簾は「葵に勝てる人間はいないけど……」という前置きが必ず入っていた。

どんなけ好きなんだよ、上手くいってよかったねー!

まぁ、蘭ちゃんのマシンガントークには誰も口を挟めなかったけど、それさえも楽しかった。


一時期は色々あって大変だったから、こうして蘭ちゃんと仲良くしているって不思議な感じ。

でも、仲良い子が増えるのは単純に嬉しいな。


――――――――――


2/5


マラソン大会の途中で、雪が降ってきてテンション爆上がりした。

積もったら交通機関がバカになるから困るんだけど、雪が降るのは嬉しい。

すぐに止んじゃったけど、吹雪ているみたいに降ったからちょっと体に積もったんだよね。

それも、嬉しい。


そのことを玻璃に言ったら、「お前の前世は犬だな」と宣言され、どうして犬? と首を傾げてしまった。

すると、玻璃も「そういう歌があるだろ?」と自信なさげになるから、帰ってから両親に聞いたら歌ってくれた。

『ゆき』というタイトルの童謡なんだって。


ってかさ、玻璃が知っていたことにびっくりだよ。

明日、歌ってあげよう。


――――――――――


2/6


私が『ゆき』を歌ったことにより、童謡って他に何があるんだろうって話になった。

それで、調べてみたらたくさんあって、知らない曲の方が多かった。

『ハッピーチルドレン』は幼稚園の時に踊ったことがあるからか、不思議と今も歌えた。


で、1番盛り上がったのが『だんご3兄妹』だった。

妙に覚えやすくて、ついつい口ずさんでしまうと、誰かしらが合いの手を入れてくれて楽しかった。


桃簾は、今日の夜にでも高木さんの前で歌ってみるそうだ。

高木さんなら絶対にノってくれると思う。

今頃、イチャついてるんだろうな。


――――――――――


2/7


吸血の日だったので、頑張るためにコンビニで高めのスイーツを買って玻璃の家へ。

慣れてきたといえば慣れてきたけど、やっぱり恥ずかしい。

玻璃と目が合うたびに、心臓止まりそうなくらい「はうっ」ってなるし。


あの顔面、本当にどうにかならないものか。

何回、何十回って「好き」って思い知らされて、ちょっと悔しくなるんだよね。


前回の私からの告白、喜んでもらえたからな。

バレンタインで好き好き言いまくってみるか……。

言いやすい日だしね。

玻璃の顔を真っ赤にさせてみたいな。


――――――――――


2/8


さすがにSNSの珍事件は落ち着いたようで、変な人が来ることはなくなった。

嫌がらせの電話は平日はちょこちょこあったらしいけど、今日はゼロだったので、このまま終わってくれればなと思う。


世間の話題の移り変わりが早くて、本当によかったよ。

まぁ、まだSNS上は引用されることがあって、色々目に入ってくるけどね。

あの投稿が消されることがなければ永遠に残るのだから仕方ない。


返信するために作ったアカウントは、今後は活用して料理の写真とかを投稿するそうだ。

それで、今日写真を撮ってたんだけど、お母さんが「難しいわね」と大変そうだったので代わることにした。


ふふふ、日頃からスイーツを撮っているこの腕前を、お店でも披露することになろうとは。

本当に腕が鳴ったよね。

めちゃくちゃ褒めてもらったから嬉しかったしね。


それで、できるだけ私が写真を撮ることになった。

写真くらい朝飯前だから任せてほしい。

いくらでも協力するよ。


――――――――――


2/9


高木さんにバレンタインの相談をされた。

桃簾に逆バレンタインをするそうだ。

なんて羨ましい!


それで、有名どころがいいのかもと百貨店に行ったら、チョコレートが高すぎてびっくりしたらしい。

分かる! 色んな国のチョコあるから楽しいけど高いんだよね!


私は去年見るだけだったから、バイトをしている今年こそはと思ってたけど見送ることにした。

私にはまだ早かった。無理だ。

いつかは買ってみたいと思ってる。


というか、高木さんはその高いチョコを購入済みなんだと。

相談されたことは、もし桃簾が高いチョコを買いそうなら止めてほしいというものだった。

桃簾の実家がお金持ちだとしても、すごいマンションに住んでいるけども、高校生の子にそんなに高いチョコを買わせたくないんだと。


なんだかものすっごく心配をしていたから、「任せて」と胸を張っておいた。

それと、百貨店に買いに行く高校生は稀だと思うことを伝えると、「それもそうだね」と笑っていた。


百貨店に行ったとしても、チョコアイスを食べに行くくらいだと思う。

去年お母さんについていって買ってもらったアイスは、濃厚で美味しかった。

お母さん、今年はいつ行くんだろうな。

明日聞いてみよう。




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