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1/27〜2/2

1/27


運動は好きな方だから体育も嫌とかじゃないけど、この時期のマラソンは気が滅入るし、何より今日から女の子週間がやってきて、マジで憂鬱だった。

来週のマラソン大会とかぶってたら死んでたよ。

私の体、そして神様、今週で本当にありがとうございます。


あー、お腹が重たい。

さっさと寝よ。


――――――――


1/28


新作のフラペチーノを飲んだ。

ピンク色で可愛いから、菫ちゃんと顔を寄せ合って写真を撮ったり、玻璃が飲んでいる姿がカッコかわいくて連写した。


コンビニにも新作のチョコレート並んでるんだよねぇ。

全部食べてみたいけど、高くて無理だからなぁ。

頑張って厳選しないとだわ。


――――――――


1/29


菫ちゃんにバレンタインの相談をしたら、手作りするって言われた。

甘さを調整できるから、確かに手作りの方が喜んでくれそうだよねぇ。

食べるから嫌いじゃないはずなんだけど、「甘い」ってブツブツ言う時あるからな。

玻璃の好みはよく分からん。


なんて悩んでいたら、桃簾に「作り方を教えなさいよ。その代わり広いキッチンを貸してあげるわ」と胸を張られたので、桃簾と一緒に作ることが確定した。


桃簾、お嬢様だろうしな。

包丁もったことないっていうより、料理したことないだろうな。

初心者には何がいいんだろうなぁ。

色々調べてみよう。楽しみ。


それと、桃簾関連でもう1点。

「葵には秘密だけど、あなたには教えといてあげるわ。クズたちのお仕置きは済んだわよ」と不敵な笑みを浮かべながら告げられた。


怖くて何をどうお仕置きしたのかと不安だったけど、玻璃が「1週間ほど悪夢を見るだけって、桃簾にしては優しい罰だったな」としれっと言ってきた。


それくらいなら、1週間じゃなくて2週間くらいは苦しめと思ったけど口に出さなかった。

散々文句を言った時に、お母さんに「立場の違い」って注意されたから。

「あなたが嫌だって思ったのなら、子供を育てる時にどう行動するかで示せばいいのよ」と話された。


だから、この件に関しては、もう終わったこととして自分の中で処理することにした。

将来とか結婚とか子供ってピンとこないけど、こういうこともあったなって覚えておくようにしようと思っている。


――――――――


1/30


両親が無事に2泊3日の九州温泉旅行から帰ってきた。

「通りもん」美味しすぎる!

宿で買ったというお煎餅も美味しかったけど、「通りもん」には勝てないよね。


美味しいものって、そこらかしこにあるんだろうな。

旅行、夢だな。


――――――――


1/31


明日からお店が再開するので、掃除や仕込みのため、両親がお店に行ったらゴミが捨てられていたらしい。

どういう神経してるんだろう。

誰が犯人かは分からないけど、てめぇの家の前にも捨ててやろうかと本気で思った。


もう少し休みを延ばすかどうか悩んだらしいが、ずるずる休むのもよくないだろうってことで、予定通り明日から再開するそうだ。


道路陥没の事故があってから、その映像関連がSNSに溢れるようになって、見ると悲しくなるから開けられていないんだよね。

だから、お店のアカウントにまだ誹謗中傷してくる人たちがいるんだろうけど見ていない。

投稿当初は優しい言葉が多かったけど、誹謗中傷してくる人たちは粘着質だったからなぁ。

色んな人に噛み付く人もいてたし。


たった1つの投稿で両親が苦しめられるなんて、本当にムカつく。

やっぱり悪夢見させるの1ヶ月くらいあってもいいと思う。


――――――――


2/1


久しぶりに高木さんに会ったらESAになってた!

「見られただけでバレるって思ってたより恥ずかしいな」って照れていて、可愛かった。

分かる! その気持ち!

私もはじめの頃、すんごい恥ずかしかったから。


土曜日だし、ほのぼのした雰囲気でバイト終わるかなと思っていたけど、常連さんの半分くらいが再開だからって来店してくれて忙しかった。

「おひとり様」「子持ち様」論争が繰り広げられていたけど、罵声が飛び交うわけじゃなくて意見交換みたいな会話だった。


これがお母さんが言う「立場の違い」の会話なんだろうなって聞いていた。

そして、大人って大変なんだなって思った。


このままずっと高校生でいたいなぁ。

勉強は嫌だけど、友達と遊んで玻璃とデートしてって、ずっとそんな日がいい。

早くいつも通り嫌がらせなんてないお店に戻って、楽しいだけの毎日になりますように。


――――――――


2/2


今日はバイトが休みだったけど、恵方巻きを取りにバイト先に寄ってから玻璃の家に行った。

玻璃相手に豆まきをしようと思ったのに、「掃除が大変だから止めろ」と怒られたので、大人しく食べるだけにした。

力説したけど、「鬼が来たところで負けねぇよ」と言われたら黙って従うしかないよね。


ってかさ、今思ったけど、さらっと「鬼に勝てる」って言われてるんだよね。

あれ? 鬼っていないよね?

でも、吸血鬼が存在するんだもんなぁ。

いてもおかしくないのか……

いやいや、いないよ、いない。

うん、いないってことでいい。




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