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4/52

4/29〜5/5

4/29


月曜日が休みって嬉しい。

昼過ぎまで眠れるって最高だよね。


夜はお店が閉まったから、家族で中華を食べに行った。

あの店、エビチリが本当に美味しいんだよね。

でも、今度行ったら麻婆豆腐にしよう。

隣の席の人が食べてて、美味しそうだった。


――――――――


4/30


菫ちゃんとGWの予定を話してたら、蘭ちゃんがすごい勢いでやってきて「今日って玻璃くんの誕生日なの!?」って、菫ちゃんに詰め寄ってた。

日付を確認した菫ちゃんは「あ、そうだね。誕生日だね」と言ってたけど、蘭ちゃんは何も言わずに去っていった。


何なんだ、あの子は。

菫ちゃんと首を傾げ合っちゃったよ。


それにしても、今日誕生日なんだよね。

プレゼントをあげる仲じゃないけど、「おめでとう」くらいはNECTで送っていいかな?

うーん……どうしようかなぁ……もうすぐ日付け変わっちゃうしなぁ……でも、突然送られてきたら気持ち悪くない? なんで知ってんの? ってなるよね……えー、でもなぁ……


あ、悩んでる間に日付け変わっちゃった。

言いたかったような、言いたくなかったような。

あー! なんか気持ち悪い! 寝よ寝よ!


――――――――


5/1


体育で転けて手を擦りむいたから保健室に行ったら、鳳城玻璃くんがちょうど保健室から出てきた。

驚いて固まってたら「お前、砂糖控えた方がいいぞ」と言われた。


はぁ? だよね。

言われた直後も「はぁぁぁ!?」って叫びそうだったよ。


あーもー、好きとか絶対に勘違いだわ。

あんなデリカシーない奴好きじゃない。


私……太ってないよね?


――――――――


5/2


自販機でいちごミルク買っている時に、ダブル鳳城に出会した。


琥珀くんが菫ちゃんに話しかけたから、手持ちぶたさからなのか、玻璃野郎は私の手元を見て呆れたように息を吐き出した。

いちごミルクをかけてやろうかと思ったよね。


でも、そのいちごミルクは玻璃野郎に取られ、代わりに玻璃野郎が買ったブラックを渡された。

私もだけど、その場にいた全員が目を点にしてたよね。


何も言わずに去っていくもんだから、琥珀くんは追いかけて行って、残された私と菫ちゃんは呆然とした。


思い返しても意味不明すぎる。

ブラック飲めないんだから、私のいちごミルク返してほしい。


――――――――


5/3


GW1日目は、昼も夜もバイト。

常連さんたちも休みだから、普段の土日よりも来てくれる人は少ない気がした。


その中、昼も夜もダブル鳳城はやってきた。

「ブラック飲んでないから今度返す」って言ったら、眉間に皺を寄せられた。

いや、その顔したいの私だから。


琥珀くんに「原田さん、怪我はしないようにね」って言われたけど、普通みんな怪我しないように生活してるよね?

転けたことを菫ちゃんに聞いて心配してくれたのかな?

琥珀くん、いい子だ。


――――――――


5/4


今日もバイト。

GW中日だからか昨日より暇だった。

天気いいもんね。みんな遊びに出かけてるんだろうな。いいな。


そして、夜にダブル鳳城はやってきた。

今日は家にいる時にNECTが送られてきたから、忘れずにブラックを持ってきた。

突き返すと、不機嫌そうにしながら受け取ってくれた。


あんな顔されるなら、お父さんにあげればよかった。


――――――――


5/5


待ちに待った菫ちゃんと遊ぶ日。

めちゃくちゃ天気良くて、絶好のウインドウショッピング日和。

学校外で初めて遊ぶからちょっと緊張したけど、ものすっごく楽しかった。

私服の菫ちゃんも可愛すぎて、何枚も自撮りしちゃったよ。


お洒落なカフェを見つけて、お茶しながら昨日と一昨日のことを菫ちゃんに話した。


菫ちゃんは「琥珀くんが……そっか」と呟いた後、考え込んじゃったけど、昔のことを話してくれた。


実は中1の終わりに琥珀くんに告白をされて、色んなことが信じられなくて疎遠になっていたこと。

食堂で助けられてから、また少しずつ話すようになったこと。

菫ちゃんは琥珀くんのことを信じようと思ったから、私にも2人を信じてほしいこと。


言葉を選びながら話されたから、内容がよく分からなかったけど、きっとそういうことを言いたかったんだと思う。


菫ちゃんに「琥珀くんのこと好きなの?」って聞いたら、「そういうんじゃないよ」って真っ赤になって慌ててた。

あの反応、絶対好きだと思うんだけどな。


菫ちゃんと琥珀くんかぁ。

可愛い2人が付き合ったら、めちゃくちゃ可愛いしかないよ。

菫ちゃんから話してくれるようになるまで待とう。

早く恋バナ聞けますように。





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