表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/52

10/21〜10/27

10/21


お昼休みの時にハロウィンの話をしたら、菫ちゃんが「楽しそう」と賛同してくれてパーティーできることになった。


玻璃も琥珀くんも乗り気じゃなかったけど、琥珀くんは菫ちゃんがしたいならって協力してくれることになって、玻璃は強制参加になった。

場所は、玻璃たちの家になるからね。

今週中に色々買い揃える予定。


楽しみだなぁ。

なんのコスプレをしようかな。


――――――――


10/22


バイトを始めて半年経ったので、これからは平日の夜も入ることになった。

土日メインなのは変わりないけど、平日は忙しい時に急遽入るような形になる。

普通なら……これ何ハラだろ? まぁ、なんでもいっか。

実家のお手伝いにお給料が出るようなものだし、バイト代が増えるのも嬉しいから、私は大歓迎だからね。


でだ。今日から入ったんだけど、みんな選挙の話をしていた。

政治の仕組みがよく分からなくて、本当に大人って大変だなぁと思って聞いていた。


私たちの学校も、今週末生徒会選挙だから大変なんだけどね。

誰に投票しようかなぁ。

お金の問題や軍事や外国人に対して何かあるわけじゃないからね。

本当、誰でもいいっちゃ誰でもいいから難しいんだよね。


――――――――


10/23


菖蒲ちゃんが「ものすっごくクレープ食べたくなってきた。付き合って」と私を連行しようとしたので、菫ちゃんも誘って3人でモールでクレープ食べてからアイスまで食べた。

100均や300均でハロウィンの飾りも買えたし、大満足。


帰りに玻璃の家に寄って置かせてもらおうと菫ちゃんと話していたけど、菖蒲ちゃんと別れた数分後に玻璃と琥珀くんは現れた。

もう驚いたりしないけど、こんなにも私に時間を使っていいの? と思っちゃうよね。

会えるのは嬉しいけどさ。

玻璃は玻璃でしたいことないのかな?


――――――――


10/24


あー、びっくりした!

何がびっくりしたって、今日、私、告白された!

「鳳城くんと付き合っているのは知っているけど、気持ちを伝えたくて」って、顔を真っ赤にして告白されたの!


玻璃が私を好きなのも奇跡なのに、他の人からも好かれるなんて。

だって、私、本当に中学の時なんて恋愛の「れ」の字もなかった子なのに。


もちろん丁重にお断りをしたけど、嬉しすぎて何度もお礼を言っちゃったよ。

そうしたら遠くから見ていたらしい玻璃に、ものすっごく怒られたんだけどね。


お礼くらいいいじゃんね。

告白されなれている玻璃とは違うんだよ。

喜んだっていいじゃないか。


――――――――


10/25


玻璃の嫉妬心を甘く考えていた私が馬鹿でした。


今日は吸血の日だったんだけど、めちゃくちゃエロい意地悪をされた。

気持ちよさに体が震えそうになる前に止められ、「紫陽花、お前は誰のものだ? 誰が好きなんだ? 言えよ」と首や鎖骨を舐められた。


はー! 書いていて顔から火が出そう!

玻璃は鬼畜だよー! 「玻璃、好き」を何度言わされたことか!


しかも、2回目のアレをされてさ……2回目だからか色々とはっきりと覚えていることも多くて……玻璃のどちゃくそエロい顔や体がだね……マジで凶器だったのよ……あのエロさで世界滅ぼせると思ったほどだよ……


あのどエロに対しての耐性って何回目くらいでつくんだろう?

私、それまで身が持つかなぁ?

本当にいつか魂抜けそうで恐い。


――――――――


10/26


20個のお弁当を注文してくれた家の人が取りに来てくれたんだけど、一昨日告白してくれた男の子が母親と一緒に来たからびっくりした。


今日は法事があるそうで、だからお弁当をって、しどろもどろで教えてくれた。


渡すだけだったから5分もかかっていないと思うんだけど、横でお会計をしてくれていた河内さんに「あの子と何かあったの?」と聞かれるくらいには不自然だったらしい。


「同じ学校なだけですよ」と言って逃げたけど、ニヤニヤされて恥ずかしかった。


まぁ、そんなことは些細なことで、ほのぼのエピソードなんだけど、どうしてか玻璃にバレていて「なに、話してんだ」って怒られた。


仕事だから不可抗力なのにさ。

ずっとグチグチ言うから、とりあえず謝っておいた。


嫉妬されないと寂しいとか言うらしいけど、嫉妬されたからといって嬉しいってなるの?

分からん。


――――――――


10/27


河内さんに「嫉妬ってされたら嬉しいものですか?」と聞いたら、「どれだけ愛されているか分かってるかどうかじゃないかなぁ」と言われた。


普段から相手に想われていることが分かっていれば、「嫉妬されない イコール 好かれていないかも」という不安にならないだろうから嬉しいと思わないかもね。ということらしい。


なるほどなぁと納得した。


まぁ、その後に「昨日の男の子が関係しているの?」と楽しそうにされて、逃げられなかったので洗いざらい吐いた。


そうしたら、「それって、常連くんが紫陽花ちゃんに好かれているかどうか不安なんじゃない?」と言われて、脳天に雷が落ちたような錯覚が起こった。


玻璃はいつも側にいるっていう行動で好きを示してくれているけど、私は何かしているかな? と考えたら何もしないという答えが出て項垂れたよね。


この前散々「好き」と言わされたとこだけど、言わされるんじゃなくて私から何か伝えるようにしなきゃな。

でも、何をどうすればいいんだろ?

玻璃が喜ぶことをするにしても……何があるんだろうなぁ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ