10/14〜10/20
10/14
今から本気で勉強をする。
人はこれを一夜漬けと言うだろうが、何だろうが勉強は勉強なので頑張るだけだ。
いや、私は日中に頑張ろうと思ってたよ。
でもね、今日も玻璃が押しかけてきて、暗記の邪魔をしたんだよ。
正解するたびにキスって、頭のネジが何本もないに決まってる。
とりあえず、明日からは絶対に来るなと念押ししている。
来たって上げてやらない。
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10/15
初日の難関である暗記勝負の世界史が無事に終わり、帰ってきてからというもの明日の苦手な英語に向けて勉強をした。
だって、朝お母さんに「成績落ちたら、まずは携帯を見守り仕様に変えるからね」と言われたんだもん。
自由に使えなくなるとか恐怖すぎる。
本当にもっと早くから勉強をしておけばよかった。
怖いよー。
それと、心配だった玻璃は案の定来たけど、イチャついている時間は無いと説明すると、やっと根気よく教えてくれるようになった。
「自由に遊べなくなるんだからね!」という言葉が効いた気がする。
玻璃の力を借りた分も、成績を落とさずにいられますように。
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10/16
英語……やりきった……たぶん過去1分かった気がする……たぶん……
明日は得意な数学なので、他の2教科に時間を割けた。
だから、今日は堂々と眠れる。
よかったー。さすがに徹夜が3日続くと、テスト中に寝そうだったから。
さっさと寝て、気力を回復させよう。
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10/17
ふっふっふっふっふ。残すは苦手な古典のみよ。
それに、明日で試験が終わると思えば、体が軽くなるってもんよ。
明日のモンブランのために、今から古典頑張るぞー。
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10/18
モンブラン美味しかったー!
色んな所のモンブランが集まってて、さすがに3,000円近いモンブランは見るだけだったけど(買っている大人はすごいよね。私も大人になったら絶対に食べよう)、1,000円近いモンブランを4人で4つ買って分け合って食べた。
途中で、贅沢にコーヒーまで買った。
コンビニじゃないよ。コーヒー店でだよ。
まぁ、お昼ご飯はフードコートの安いしょうゆラーメンだったけど、それも美味しかったからいいんだ。
ご褒美って、本当必要だよね。
これからも時々贅沢ができるようバイト頑張ろう。
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10/19
昨日、散々モンブランを食べたのに、今日もモンブランケーキを食べた。
だって、バイトが夜だけだったから、久しぶりに大好きなカフェに行きたかったんだもん。
玻璃も一緒だったから、「同じモンブランケーキを頼んでよ。私のはあげないからね」と事前に伝えた。
「2日続けて栗ばっかいらねぇよ」と言っていたくせに、いざ食べはじめると、あいつは1粒しかない飾っている大きな栗を自分のケーキを食べる前に取った。
マジで泣きそうだった。
だって、後は細かく刻まれた栗が間に入っているだけなんだよ。
ってかさ、普通取る? 取らないよね?
でだ。そこから一言も話さないようにしたら、帰りにマロングラッセを買って渡してきたから許してやった。
私の本気の落ち込み具合に、自分がどれだけ悪いことをしているかようやく気づいたんだろう。
ありがとう、マロングラッセ。
高いから買えなかったんだ。嬉しい。
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10/20
高木さんが「美味しい大学芋を見つけたからあげる」と光沢が綺麗な大学芋をくれた。
めちゃくちゃ美味しかった。
どこで売っているのかも、きちんと教えてもらった。
「そんなに喜んでくれるなんて嬉しい」と、そこのお店の芋けんぴまでくれた。
高木さん、どうしてそこまでイケメンなんですか?
さすが大学生だなぁと思う。
あまりの美味しさに手が止まらなかったけど、きっと玻璃も食べたいだろうからと大学芋を2個残してあげた。
玻璃の口にも合ったようで、明日早速放課後に買いに行こうって約束している。
試験も終わったしで、やっと本当の平和が訪れた気がする。
あ! みんなでハロウィンしたいかも!
明日、相談してみよう。




