表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/52

8/12〜8/18

8/12


台風すごかった。

雨の音も風の音も怖くて、ずっとビクビクしてた。


玻璃にNECT送ったら電話してきてくれて、「大丈夫だから怖がるな」って何度も言われたけど、半端なく怖かった。

突風吹いた時とか悲鳴あげちゃったりしたもん。

根気よく「大丈夫だから」って言い続けてくれた玻璃は優しいと思う。


少しマシになっただけで、今もまだ雨も風もすごい音してる。

地震といい、自然災害いらないよ。


――――――――


8/13


浸水とか土砂災害とかあったみたいだけど、おばあちゃん家の周りは比較的無事だったので、家族総出で庭や家の周りの掃除をした。

台風怖かったけど、私たちがおばあちゃんの家に来ている時でよかったと思う。

おばあちゃんとおじさん(お父さんの弟)だけだったら、掃除大変だっただろうからね。


――――――――


8/14


朝からもう1度お墓参りに行って、お墓やお墓の周りを綺麗にしてきた。


で、お母さんの方の実家に移動した。

おじいちゃんとおばあちゃんも元気そうでよかった。

従兄弟たちは、私たちと入れ替わりで今日の朝帰って行ったそうだ。


母方のお墓参りも無事に終えて、お盆のミッションコンプリート!

台風に負けず、頑張った。


でも、また違う台風が来ているから、明日は朝から家に帰るんだって。

2泊する予定だったから、こっちにしかないカフェに行こうと思ってたのに残念すぎる。


――――――――


8/15


明日は電車が止まるらしいので、今日帰って来られて本当によかった。

移動で疲れてたけど、玻璃にお土産を渡したいのと、久しぶりに会いたいのとで連絡したら、すぐに家まで来てくれた。


ふふふ、玻璃もきっと私に会いたかったんだろう。

自惚れてやろうではないか。


お父さんはどこか悲しそうにしてたけど、お母さんは上機嫌で「暑いんだから家で遊びなさい」って玻璃を歓迎してくれた。

「よかったら晩御飯食べて行ってね」という言葉に、玻璃がめちゃくちゃいい笑顔で頷いたものだから、お父さんも撃沈したみたいだった。


たまに家でも料理をするお父さんだけど、今日の晩御飯の気合いの入れ方はすごかった。

玻璃がお店に通っているのを知っているから、喜ばれたのがよほど嬉しかったんだと思う。


お父さんは「部屋のドアは開けておくんだぞ」と言い残してお母さんと買い物に行ったんだけど、家に私と玻璃だけになるなら部屋のドア開けてようが閉めていようが一緒じゃない? ってなったよね。


とりあえず開けておいたけど、お父さんとお母さんのいない間は苦しいほどキスされて抱きしめられたから、やっぱりドアどっちでも一緒だよねってしみじみしちゃった。


玻璃に何をして過ごしていたのか聞いたら、「琥珀がうるさいから、夏休みの宿題を終わらせた」と言われた。

玻璃との甘い時間なんてパーンって弾けて、一気に現実に戻った気分だった。

夏休みの天敵の宿題……私も早く終わらせないと……


――――――――


8/16


今回の台風もすごかった。

でも、おばあちゃん家で体感したような怖さはなかったから、余裕で菫ちゃんと電話できた。


来週の花火大会に浴衣を着るかどうか相談して、いつもドキドキさせられているから仕返ししてみようってことで着ることになった。


話している時は盛り上がったけど、電話を切ってから冷静になったよね。


菫ちゃんは、超絶可愛いから浴衣も似合うと思うの。

なんなら、私もきっとドキってすると思うの。

でも、私の浴衣姿って需要あります?

玻璃にドキってしてもらえるのかなぁ?


お願い! 信じてるよ、玻璃! 可愛いって言ってね!


――――――――


8/17


今回もめちゃくちゃ信じらんないくらい恥ずかしかった。

吸血に慣れる日はくるのかなぁ?

玻璃の体温や吐息でクラクラして、私が意味不明なこと口走ってしまいそうで怖い。


なんであんなにエロいんだろう?

えっちっちすぎるんだよね。

吸血の合間に鼻で鼻をスリスリしてくるし、息ができないほど激しいキスもしてくるしでさ。


本当に腰が抜けるから、私が慣れるまでは吸血だけにしてほしいわー。

「なんで?」って聞かれたら答えられないから言えないけどね。


でも、前回みたいに玻璃と話せなくなるとかはなく、カタコトだったかもだけど会話できてたから進歩したはず。


うん! 私は日々成長をしている!

だから、きっとあと数回で慣れて恥ずかしさを克服できるはず!

ESAからsuper ESAになってやるんだ!


――――――――


8/18


昨日の日記が目に入って、super ESAってなに? ってなった。

昨日の私の頭は、ものすっごく沸騰していたようです。

黒歴史ならぬ黒日記だ!


久しぶりのバイトは高木さんと一緒で、実家に帰省をしていたという高木さんからきび団子をもらった。

実家は岡山らしい。


休憩時間に食べたら美味しくて、帰り道で玻璃に「初めてきび団子食べたんだけどね、美味しかったよ」って報告したら、「あんまり甘いものばっか食べるなよ」って言われた。


「え? 私、太った?」って詰め寄っちゃったよね。

そうしたら、「血も匂いも甘すぎんだよ」って……


え? え? それってお砂糖関係あるの?


もちろん質問するよね。

私にとっては死活問題だから。

でも、「そういう話は聞いたことねぇけど、気をつけるべきだろ」って。


じゃあ、いいじゃんね! 聞いたことないんでしょ! 因果関係ないんでしょ!


はっ! 今気づいたけど、玻璃が私の食べ物奪うのって、私から砂糖を奪ってたの?


いや、お菓子以外も奪われているから、それは関係ないか。

きっと玻璃の趣味だな。


太ったんじゃないなら食べるよ。

お菓子もスイーツも美味しいもん。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ