7. フィクションとして登場する完成したINTJ
第3段階になり成熟して余裕が出てきた、もしくは第3段階になった後に内向的感情Fiで手痛い失敗をしたINTJは、最後の関門である内向的感情Fiの改革に着手するようになる。
それまでは外向的思考Teの邪魔になる程度の存在だった内向的感情Fiと向き合い、内向的直感Niを働かせながら、感情にコントロールされる側から、感情をコントロールする側になろうとする。
結果として「人間の感情」に対する内向的直感Niが鍛えられ、他者に対する閃きの精度が上がっていく。
とはいえINTJはこの段階においても、「その状況にある他者がどう感じるか」を考察する能力は低く、「自分がその状況だったらどう感じるか」を比較的正確に思い付くことができるようになっただけである。
そこから間接的に他者の内面を推測し、更に外向的思考Teも協調して、INTJは「他者の心情に配慮することによる自身への利益」を享受し始める。
一時的な自己犠牲で他者に利益を与えることで、後により大きな利益を得るという、新たな合理性を獲得するのである。
これが第4段階であり、フィクションの悪役として登場するINTJはこの段階にいる(さらにはINTJが本来獲得できない外向的感覚Seも高度に発達している)場合が多い。
容姿端麗もしくは社会的に成功したINTJなら第3段階でも(望んではいないが第2段階でも)SEXパートナーを見つけることができるが、多くのINTJはこの第4段階に進む前後で意図的にSEXパートナーを獲得できるようになる。