4. INTJの成長過程での孤立
INTJは成長するにつれて、自身が集団の中での立ち振舞いに劣っていることを否が応でも自覚する。
集団によって自身の閃きの達成を妨害されないために(孤立を避けるためではない)、INTJは無制限に閃きを生み出す内向的直感Niを制御する能力を獲得する。これが外向的思考Teによる思考力と決断力である。
INTJは外向的思考Teを用いて、内向的直感Niを取捨選択するようになる。
具体的に表現するほど本質の理解は遠ざかるので、少しだけ具体的に言うと、この頃のINTJは外向的思考Teを用いて、閃いたことが現実的で意味があるかを考えるようになる。外界の情報を収集して自身の内向的直感Niの閃き一つ一つが正しいか判断し、その外界の情報に対して再度内向的直感Niを働かせて理解を深めていく。その繰り返しで理論武装と知識を獲得し、他者からの干渉を防ぐ盾とするのである。これがINTJの第2段階である。
INTJの悲しきさがは、内向的直感Niと外向的思考Teによって他者と一切コミュニケーションしないままに思考と行動を続けられることである。
大半の場合ここからINTJの「集団から隔絶された人生」が始まる。しかし原理的にはINTJは内向的直感Niさえあれば例え暗黒世界に独りでいたとしても他の性格タイプと比べれば全くと言って良いほど退屈しない。他のほとんどのタイプがモチベーションの維持に外界からの刺激を必要とするのとは異なり、世界にひとりぼっちであろうとも、自然発生する内向的直感NiがINTJを突き動かし続けるのである。
INTJの多くが本を読んだりネットに精通することは、INTJが外向的思考Teを発達させる必要に迫られた状態で、なおかつ人間との接触を避け、また人間から接触を避けられる結果として必然的に発生する。