1. MBTIとINTJ
MTBIとは軽度外傷性脳損傷(Mild Traumatic Brain Injury)の略であり交通事故やスポーツ外傷などで頭を打ったり、頭が強く揺さぶられたりすることで発症する30分以内の意識喪失、24時間未満の外傷後健忘を示す脳損傷であるが、ここで紹介したいのはMBTIである。これほど近くにMBTIとMTBIが並んでいても、INTJの諸君らはそのあとに続く文章に違和感を感じるまで、それに気づくことはないだろう。私と同様に。
MBTIはマイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標(Myers-Briggs Type Indicator)の略であり、人間の性格を2^4=16通りに分類するタイプ論である。
この16の人格タイプはユングの8つの心理学的機能の概念と統合されているが、学術的な地位のないものであることは忘れてはならない。
このMBTIからさらに派生した16パーソナリティーズという質問紙形式のタイプ論がインターネット上で無料診断できるが、これはMBTIとは別物と言われている。
言われているが、別物ではない。MBTIを元に各タイプについて自己肯定感を高めるような文章を並べ、「MBTIとは別物だ」という利権を確保してサブスクリプションで金銭を得ようとしているだけである。つまり、やや断定的かつ派生的すぎるMBTIと思ってよく、無料の範囲内では大いに活用できる。
ただし、自己分析が間違っている場合、自分で回答する質問紙形式の診断は意味をなさないので注意が必要である。
さて、MBTIの説明を1から10までするとT型の読者には重箱の隅をつつかれ、F型の読者には飽きられてしまうため、説明は省略する。各員、独学で把握されたし。
このMBTIの16タイプのうち1つにINTJがある。
その性質は大まかには各員が独学したとおりである。
このように書くとすくなくともSF型の大多数が本書を読むのを諦めてしまうだろう。さもありなん。さようなら。
…というのは冗談で、できればMBTIについてネットで軽く調べて、君にも続きを読んでほしい。君がここで読むのをやめてしまうのならば、私はとてもつらく悲しい気持ちになる。一瞬だけでいいから、ネットで検索してほしい。
さて、ここからは主にINTJに語りかける形式で話をすすめる。