王室
僕はバレないようにお城へ入った。
大きな門とその横に2人の門番がいたけどスルーして入った。
僕は事前に教えられていたパスワードを、壁に向かって言った。
「もしもし、ぬことが、よろこびなり」
壁にかけてあった額縁が光り、眩しくなった。
眩しさが落ち着くと、場所が変わっていた。
そして目の前には男が2人と女が1人。
僕は気配を元通りにして声をかけた。
「最高で最低な素晴らしい友よ!僕だよ、ゼロさ。」
男1人と女1人は殺気を放ってきた。
「あれ?この人達にはやってないの?ハク。」
「そういうのもいいだろ?全員かけちゃったらプラチナが怖えからよ!あぁ恐ろしい。」
殺気を放ってきた人達は僕の名前を聞いて殺気を止めた。
「「も...申し訳...ございませんでした。」」
人の顔見て殺気放って、名前聞いて震えだすって相当酷くない?ただ相談しにきただけなのの。
「ゼロ。やめてくれ。」
ハクが止めてきた。
「嫌だ。許さないね。失礼されたんだからお礼を返さないと筋が通らないんだよ。」
「「ハクチュアール様...。」」
「ここじゃなかったら良いぞ!ここは俺の避難所だからな。
プラチナにバレたらこの世の終わりだ。
こいつはべつにまだ替えがいるからな。
友達として頼む。
残酷にやってくれ。」
ハクの表情が真顔から恐怖、笑顔に変わった。
震えてた人達は、怒りから絶望になっていた。
「分かった。じゃあそこの2人楽しい旅行をプレゼントするよ。」
男が漏らし始めたぞ。
きったね。
「許してくだふぁい...おねがひし......まず。」
酷い顔面だ。
女は遠い方向を向いてぶつぶつと喋っていた。
「行ってらっしゃい。」
2人は消えた。
「さてハク、邪魔も無くなったことだし、相談を始めようじゃないか。」
「ゼロ!やるか!」
僕は椅子に腰をかけてハクの相談を聞いた。