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第8回 【 『異世界』にようこそ [ 塔の頂から天の声が響く ] 知らない世界という違和感 】
私という免罪符で酒を呷る友人A。
下手に話すより、聞き上手に徹する方が良さそうだ。
友人Aからの幼い頃の話や小馬鹿にされるような話も流し聞く。
私との詳細な過去がある……ゲームとしての作り込みのおかげだろうか。
私と友人Aは、養護施設での出会いらしいから、その前の事までは分からない。
『復活』して幼い場合も養護施設に入れられるので、更に経緯が分からなくなる。
私の知っている古いゲームのように『復活』での大金は要らないらしい。
全て教会任せらしいが、経済的には少し納得がいかない感じもする。
ゲームの世界とすると、生前のお金が取られての『復活』か。
幼子の事まで突き詰めるとシステムが良く分からない。
色々と理解できるからこそ『面白さ』よりも『気になるところ』が多過ぎて困る。
無駄に痛みなどの感覚もリアルで腹立たしい。
これは意識や感覚も『フルダイブ型のゲーム』なのか。
……勿論、そんなゲームが完成したという覚えなどないが。
私の記憶が不足しているのはゲームとしてのエラーなら分かる。
分かりたくもないが、この世界を強引に納得させられる題材の一つだ。




