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第12回 【 『異世界』にようこそ [ 塔の頂から天の声が響く ] 知らない世界という違和感 】
いや、いやいやいや、待てって。
今迄の雰囲気と流れから想像するならさ。
腹の辺りから金、銀、銅貨を入れた袋を取り出して。
足りないなら『グダグダ』と値切り交渉までする。
そんな古いやり取りを想像していたけれど。
先程の定員とのやり取りは、あまりに唐突過ぎる。
確かにゲームの世界であれば、即断即決のやり取りが多い。
提示された金額で買うのが普通で、値切り交渉をするゲームも稀だろう。
どの地域でも、露店でも、商品の売買値段が一定なゲームが多いのも分かる。
値崩れが起きないし、理不尽だけど簡単で、なによりもゲームだもの。
子供でも分かり易く、価値の安定の下だから面白さが成り立つ。
混乱をきたす事が無いとは言え、とは言えだ。
このやり取りでは世界観が保てない。
この近未来感は何なの?ファンタジーな魔法なの?只のご都合主義なの?
ありえないのに赤ら顔の友人Aが、私の反応を不思議そうに見てくるのだが。
この世界観で、あの支払い方法はありえないし、『何でもあり』過ぎる。
そんな雰囲気を今迄、全く出していなかっただろう?
思わず『ギャグ漫画』みたいな顔になったわ。




