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火竜の徒突進を防げ――これまでの流れ

 小さなお茶会の後、フウカは寝室へ引き揚げた。眠気が襲ってきている。

 欠伸をしながら、寝台へ寝っ転がる。このまま寝入ってしまいそうだが、頭の中で整理しておかなければならないことがある。本来の課題である「火竜の防御」についてだ。

 母とカイトから聴いた話を統合してみた。とても難し過ぎて女子高生に過ぎないフウカの頭では、とうていまとめきれないが、わかった点だけザッと整理してみた。


 始まりはフウカの災厄の夢だった。大規模な火山噴火と大地震で日本全土が壊滅的な状態となるというものだった。予知夢に近く、信じるとすれば、現代において間近に迫っているらしい。

 カイトの説明によると原因は、「地球の真ん中には『熱のかたまり』があり、地表近くまで湧き出して、地表近くの層を巡っている。その『熱の流れ』の一つが、日本の鹿児島県に在る眠れる世界最大の海底火山「鬼界カルデラ」の溶岩ドームに向かっており、もし衝突したら大噴火を起すとともに「南海トラフ」(本土太平洋側の海底にある帯状の溝)を刺激して大地震が起きるというものだった。

 滝子の話では、源造が「ユメ」で見た「火竜(炎の竜神様)」が、これに当たるのではないかとのこと。「熱のかたまり」の「霊界での姿」のようだ。

 じつは、鎌倉時代にも起こりそうになっていて、当時の「剣姫」が食い止めようとしていたが、力及ばず現代の剣姫であるフウカに助けを求めたのだ。

「私どもは打ち続く厄難を(しず)め、また、(はる)かなる異国より海坂(うなさか)を越えて訪れる『炎の竜神様』に、平らかなることを乞い願うために本年、当地『薩摩の国』へ参りました。

 私は『千竈の娘』、一族の祭事を(つかさど)ることを任ぜられておる者です。()()を『(ふう)()』と申します」

 御先祖様の必死の願いに応えないわけにはいかなかった。

 また、現代社会が存続している以上、フウカたちの活躍で激突は避けられたらしい。さらには、現代において同様の危機が迫っているため、その対策を練る必要もあった。二重の意味で、動かざるをえなかった。よって、カイトの導きで鎌倉時代へトリップしたわけである。

 取り敢えずの着地点、徳之島では、いきなり元軍の来襲騒動に巻き込まれ、それが解決したと想ったら、次は火竜防御に必要な「海に沈んだ神剣」を借り受けに平家蟹たちの巣へ赴くなど、忙しい対応を課せられた。


 疲れるのも、最もだった。

 頭の中を整理しているうちに睡魔が襲ってきて、いつしか寝込んでしまった。

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