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僕も誰かを本気で愛していいですか?

作者: 七瀬
掲載日:2020/04/19





僕の名前は、『阿戸 竜西』24歳、彼女は今まで作った事がないんだ。



___僕の人生の中で、、、?

女性ひとと二人きりでいることが今までなかったんだよ。

【母親】以外わね!





 *




___僕の母親は、僕を好き過ぎたんだと思う!

いつも僕にべったりで、僕の傍から片時も離れなかったんだよ。




僕も、はじめは母親の愛情を僕だけに注いでくれる事が嬉しかっ

たのだけど、、、?




・・・その愛情は、家族の絆も壊してしまったんだ。

僕の父親は、きっと母親ともっと仲良くしたかったはずだ!



___だけど?

僕の母親は? 僕の事だけしか見ていなかったんだ。


・・・それに、僕には3つ上の姉もいたんだけどね。

姉は、ずっと母親の愛情が欲しかったと今でも僕とたまに会えば

そんな話ばかりするんだよ。






___当たり前のように...。

僕が小学校を卒業した時には? 父親と母親は別れて。

母親は僕を引き取ったんだ。


___姉は父親と別の場所で暮らし始めたんだよ。






・・・こうなるとね?

母親の愛情は、今まで以上に僕だけに注ぎ込まれてきたんだ。




何処に行くにも、何をするにも、母親が僕と一緒にいるから。

僕の友達も僕と母親が “変な関係” なんじゃないかと疑うぐらい。


___仲が良すぎる親子だったのかもしれない!





 *





___でも?

そんな母親も、僕が21歳の時に病気で亡くなってしまったんだ。



___その時は?

僕の父親とお姉ちゃんが、母親の入院している病院に頻繫にお見舞い

にきてくれてね!



・・・あの時は?

はじめて、家族のような絆を感じたんだよ。



僕も久しぶりに見る、父親やお姉ちゃんとの会話が凄く嬉しかったしね!




・・・母親も、父親とお姉ちゃんに何度も謝っていたよ。


『___本当に、ごめんなさいね、私があなたと別れなければ、、、?

夏奈やあなたに辛い思いをさせる事はなかったのに...。』

『___いいのよ、お母さん! もう、気にしなくていいの!』

『___夏奈、貴女には本当に寂し思いをさせたわ! 母親として失格ね!』

『・・・お母さん、』

『___もう、何も話さなくてもいいんだ! 俺たちは“今でも家族”なんだ

からな!』

『・・・あなた、』

『___父さんの言う通りだよ! 母さん!』

『___そうね! 竜西、』

『___もっと、明るい話をしましょうよ~ わたしは、ステキな彼氏が出来

たのよ! お母さん!』

『・・・そう、夏奈に彼氏が、、、。』

『___あぁ! 夏奈の彼氏はいい男だぞ!』

『___えぇ!? 父さん、お姉ちゃんの彼氏に会ったの?』

『・・・会ったというか? なあ、夏奈!』

『___わたしが、会わせたのよ。』

『___えぇ!?』

『___結婚前提に付き合っているからよ!』

『___お姉ちゃん、やるじゃん!!!』

『・・・まあね、』





___凄く、久しぶりに感じる家族の会話が凄く凄く楽しくて...。

僕は、ほんとに幸せな時間を感じていたんだよ。



『___じゃあ、また来てね! 父さん、お姉ちゃん!』

『___もちろんよ!』

『___じゃあ、またな!』

『___うん!』





___母親は、二人が病室から出て、手を振って見送った後...。

一人で、泣き始めたんだよ。


僕は心配して、母親に近づいてこう聞いたんだ。


『___母さん! 何故、泣いてるの?』

『___ごめんね、竜西! 私が家族をめちゃくちゃにしたのよ!

貴方の事を独り占めしたかったから、、、。』

『___母さん、』

『___お母さんね! 貴方が産まれて来てくれて本当に嬉しくて。

私の事を1番に好きでいて欲しいって思ったの! でもその考え方が

おかしな方向に行ってしまったのかもしれないわ!』

『・・・もう、いいだよ母さん! 今は、凄く幸せだから!』

『・・・そう?』

『___うん!』





 *





___それから数か月後。

母親は、帰らぬ人になってしまったのだけど...。




僕は、父親とお姉ちゃんに普通に会う仲になったんだよ。

たまに、父親と二人きりでお酒を飲みに行ったり。

お姉ちゃんと買い物に行ったり。






・・・後は、、、?

僕も、本気で愛する人を見つけたい!

こんな僕でも、誰かを本気で愛していいですか?





最後までお読みいただきありがとうございます。

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