第一章 ダンジョン攻略 一話 ダンジョン内の島国
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「これで十匹目っと!」
ルディは五層目でゴブリンと言うランクEの緑の怪物を狩っていた。ランクとは、モンスターに付けられる強さの階級のことだ。
EX.世界が揺るぎかねない災害級のレベル
SS.一国の戦士を全員集めてやっと倒せるレベル
S.Sランク冒険者を数人集めてやっと倒せるレベル
A.Aランク冒険者を数人集めてやっと倒せるレベル
B.Bランク冒険者を数人集めてやっと倒せるレベル
C.Cランク冒険者を数人集めてやっと倒せるレベル
E.一般人なら誰でも倒せるレベル
と、七階級に別れて強さは存在する。これは冒険者も同様だ。
ルディはというと、万年Eランクの冒険者、いわゆる底辺冒険者である。その理由は明確である。それはーー
「はぁーー、めんどくせーよ」
そう、極度のめんどくさがり屋であるのだ。それはもう怠け者代表であるナマケモンのほうが働き者かと思うくらいに。
「まぁ、これくらいあれば今日は生きていけるか.......」
ルディは重くもない足を重そうに上げ、帰還しようとした。すると、
「カチッ」
「は?」
「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴー」
ものすごい地響きと共に何もなかった部分に不可思議な道が出来た。
「何だよこれ.......」
その道の終点は見えなかった。それほどに長いということを指示した。当然めんどくさがり屋であるルディは行こうとしなかった。しかし、
「.......来ないのか、臆病者」
まるで地獄からの囁きかのような低い声がルディの鼓膜を振動させた。ただの子供まがいの脅し文句であるはずであるこの言葉。しかし、この言葉だけは言ってはならない地雷であった。
「なんだとコラァあ!!!! あぁ、行ってやるよ!! そしててめぇのその汚ねぇ喉ぶった切ってやる!!」
なんと単純な単細胞動物なのであろう。そのままルディは暗き謎の道へと足を進めた。
◇◇◇◇
「クソッ! どんだけ進めばいいんだよ!」
ルディは魔法で明かりを灯しながら暗き道を歩き続け数時間が経過した。登ることがほぼであるためルディの足は疲労しきっていた。
「もう着かないなら、いっそのこと来た道でも戻るか.......」
ルディはそう思ったが、
「そんなのダメだ! あいつの言葉が俺の頭を支配して夜も眠れんっ!!」
そう、最も触れてはいけない地雷に踏み込んだ声の主にルディは異常なほどの執着を見していた。
そんなことを考えているうちに一筋の明かりが目を刺激した。
「明かりだ!」
ルディは久しぶりの明かりに思わず足の疲労を忘れ走り出した。そしてそこで目にしたのは、
「嘘だろ.......おい」
そこには、まるで一つの島国であるかのような壮大な森と海が広がっていた。その光景は神秘たるものであり、ダンジョン内であることは確実であるのだが、これは外と認識してもおかしくなかった。
そして、さらにルディは肝を冷やされる出来事が襲った。
「「「「「「グァアアアアアア!!!」」」」」」
凄まじい雄たけびをあげながらルディの頭上を飛行した鳥。
「うぃ、ウィッガルだと.......」
かつて王国を火の海にしたSSランクの伝説の悪魔鳥の群れがいたのだ。
「死んだな俺」
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