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始まり:南海諸島共和国について

 南シナ海上に存在する現実のマックルズフィールド堆(中沙諸島の西沙諸島寄り)とスプラトリー諸島(南沙諸島)に当たる場所に、史実と異なりそこそこの大きさの島がこの世界には存在する。前者は朱印島、後者は遠南島と名付けられており、それぞれ約450㎢、約280㎢の広さがある。

 この2つの島と周辺の諸島を合わせた領土を持つ国家として「南海諸島共和国」が存在する。首都は朱印島の南江に置かれ、首都の人口は約11万人、総人口は約65万人(朱印島に約45万人、遠南島に約20万人)となっている。国民の殆どは朱印島と遠南島に住んでいるが、これは人が住める広さを持った島がこの2島以外殆ど存在しない為である。


 朱印島と遠南島の地形だが、共に島の中心部がやや高くなっている以外は平坦な島となっている。最も高い部分でも300m程しかない。

 それ以外の島では人が暮らせる程の大きさが無いが、後述の列強による開発で幾つかの島は埋め立てが行われ、その影響で幾つかの島は居住可能となっている。それでも、面積が1㎢程度しか無い為、百人から数百人が暮らしているだけである。

 植生はヤシ林が主となっているが、沿岸部には少数だがマングローブ林が形成されている。内陸部は、海鳥によってフィリピンやマレーなどの植物や樹木の種が持ち込まれた。それ以外にも、交易活動によって偶然付着していた種子が持ち込まれるなどして多様な植生が存在するが、多くが外部からの流入の為固有種が少ない。

 動物についても同様で、固有種は殆ど存在しない。多くが交易によって持ち込まれたり、海流で流れてきたり、自力で海を渡ってきたものである。


 民族は、日系人が総人口の30%程度だが、政治・経済・文化など各方面に影響力を保有している。「日本人」では無い理由は、他の民族との混血が進んでいる為である。

 それ以外には、漢民族やフィリピン人、ベトナム人、マレー人、インド系やそれらにルーツを持つ人々が多数暮らしている。イギリス系やオランダ系、フランス系、スペイン系、ポルトガル系などヨーロッパ系の住人も存在するが、合計しても10%に満たない。それでも、経済的な影響力は強く、日系人以上の経済力を有している人も多い。

 言語については、南海語が公用語となっている。日本語が基となっているが、中国語(広東語)やマレー語、タイ語にタガログ語、ポルトガル語などからの借用語も多い。また、基となった日本語も後期中世日本語(Wikipediaによると、室町時代に使われていた日本語)となっている(徳川幕府との関係が途絶えた為、現在の日本語の基となった近世日本語が入ってこなかった)。


 経済は、繊維業と観光業、鉱業(1960年代まではグアノ、1980年代以降は石油・天然ガス)が主体となっている。他にも、農業(サトウキビ、ココヤシ、コーヒーなど)や水産業、食品加工業も存在するが、これらは1970年代になってから急速に規模が縮小した。

 かつては農業と水産業が主要産業だったが、近代に入ってからはヨーロッパ列強や日本の影響下に入った事で、プランテーションや食品加工の工場が進出した。また、外資によるパラセル諸島やスプラトリー諸島における硫黄やグアノ採掘も行われた。

 冷戦中は、アメリカからの支援で軍事基地が置かれたり、アメリカ資本や日本資本のホテルが建設されるなどした。また、ベトナム戦争中に石油の存在が確認され、1980年代になってから商業開発された。主にアメリカと日本、タイ向けに輸出されている。

 冷戦終了後、日本や満州、ヨーロッパを対象とした観光地化の整備を強化している。また、石油と天然ガスの輸出、観光で得られた外貨を活用してソブリン・ウエルス・ファンドを設立、機関投資家としての側面も持つ様になった。

2019/7/6

編集前

『民族は、日系人が総人口の5%未満だが、政治・経済・文化など各方面に影響力を保有している。それ以外には、漢民族やフィリピン人、ベトナム人、マレー人、インド系やそれらにルーツを持つ人々が多数暮らしている。それ以外には、イギリス系やオランダ系、フランス系、スペイン系、ポルトガル系などヨーロッパ系の住人も存在するが、合計しても1%程度しか存在しない。それでも、経済的な影響力は強く、日系人以上の経済力を有している人も多い。』


編集後

『民族は、日系人が総人口の30%程度だが、政治・経済・文化など各方面に影響力を保有している。「日本人」では無い理由は、他の民族との混血が進んでいる為である。

 それ以外には、漢民族やフィリピン人、ベトナム人、マレー人、インド系やそれらにルーツを持つ人々が多数暮らしている。イギリス系やオランダ系、フランス系、スペイン系、ポルトガル系などヨーロッパ系の住人も存在するが、合計しても10%に満たない。それでも、経済的な影響力は強く、日系人以上の経済力を有している人も多い。

 言語については、南海語が公用語となっている。日本語が基となっているが、中国語(広東語)やマレー語、タイ語にタガログ語、ポルトガル語などからの借用語も多い。また、基となった日本語も後期中世日本語(Wikipediaによると、室町時代で使われていた日本語)となっている(徳川幕府との関係が途絶えた為、現在の日本語の基となった近世日本語が入ってこなかった)。』


日系人とヨーロッパ系の総数を増やしました。また、使用している言語についても多少説明を加えました。


_________________________________________

2019/10/17

編集前

『経済は、農業(サトウキビ、ココヤシ、コーヒーなど)と水産業の第一次産業、農産物や水産物の加工業、繊維業、観光業が主体となっている。

(中略)

 冷戦中は、アメリカからの支援で軍事基地が置かれたり、アメリカ資本や日本資本のホテルが建設されるなどした。

 冷戦終了後、日本や満州からの観光客が多数訪れる観光地となり、観光業の整備が進んでいる。また、近年は領海内に石油や天然ガスの存在が確認されている事から採掘計画が立てられており、外資の力を借りて開発が進められている。2013年には試掘が完了し、数年以内に本格的な採掘が行われる予定となっている。』


編集後

『経済は、繊維業と観光業、鉱業(1960年代まではグアノ、1980年代以降は石油・天然ガス)が主体となっている。他にも、農業(サトウキビ、ココヤシ、コーヒーなど)や水産業、食品加工業も存在するが、これらは1970年代になってから急速に規模が縮小した。

 (中略)

 冷戦中は、アメリカからの支援で軍事基地が置かれたり、アメリカ資本や日本資本のホテルが建設されるなどした。また、ベトナム戦争中に石油の存在が確認され、1980年代になってから商業開発された。主にアメリカと日本、タイ向けに輸出されている。

 冷戦終了後、日本や満州、ヨーロッパを対象とした観光地化の整備を強化している。また、石油と天然ガスの輸出、観光で得られた外貨を活用してソブリン・ウエルス・ファンドを設立、機関投資家としての側面も持つ様になった。』


現在執筆中の内容に合わせる為、設定を変更しました。

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