ドッキリターゲットが自ら罠を作っている件について
「いやいや少し待て。確信をもって言えるが、ミズハが打った風魔法は上級者向けのものだぞ?初心者が極小かつ木々を何本も大穴開ける魔法なんて平気で放っていたらそれこそ大惨事だ。」
「え?てっきり初心者の魔法かと…」
「大体お前詠唱の『え』もしていなかっただろう?アマミも同じだ。あれが回復魔法とはいえ規模かおかしすぎる。」
マジーラさん硬直していたもんね!
「全く、ミズハといいアマミといいお前たち常識をなんだと思っているんだ。はっきり言うが500年生きていてお前たちほど滅茶苦茶なのは初めてだ。」
「酷いです!師匠に罵倒されたんです!これは仕返しするしかないんです!」
仕返しはやめてあげてください。死んでしまいます。ってなにやってるの?
「この木の棒を使って落とし穴を作るんです!次の日マジーラさんが落ちれば成功なんです!」
仕返しみみっちいな!しかも本人見てるんだけど?!
「ミズハさんも手伝うんです!」
なんでよ!しかもちゃっかり僕の分の木の棒持ってきてるし!ここで喧嘩してもしょうがないので木の棒で穴を掘ってみる。確実的に非効率で時間の無駄である。
「師匠もじっとしていないんで掘るんです!」
いやいやおかしいだろ!標的に穴を掘らしてどうするんだよ!ちゃっかり木の棒渡してるし。どんだけ持ってきたんだよ!
「全く…わかったわかった。」
しかも手伝うんだ…。マジーラさんも所々良くわからないよね。
30分経過したけど殆ど掘り進めれず…まあ、当たり前だけど…マジーラさんは夕食の準備、僕は洗濯物を片付ける都合上離脱しました。まあ、本気出せば核ミサイル的な魔法で地面ぶっとばして一瞬で大穴ぐらい開きそうだけど必要性がないのでやりません。
その後、夕食にて。
「なあ、今後の話したいんだが良いか?」
「今日は何かあるんですか?!花火大会ですか?!」
こんな森のなかで花火大会したら山火事になります。
「花火を見たいのか?」
「マジーラさん。アマミちゃんの流れに着いていかなくて良いです。いつになっても話が進まなくなります。」
今日はビーフシチューらしい。マジーラさんは独り暮らしだったこともあり料理も出来る凄い魔法使いである。個人的には料理の腕よりどこから食材を調達しているのかが気になるところ。だって、定期的に外出して戻ってくるだけだもん。収入源がどこなのかは気になる。
「今度花火を見たいんです!きっと何メートルもの火柱が見えるんです!」
うん?それ違くない?それは本当にただの火柱のような気がするけど…。
「花火はまた今度だ。時期が来れば案内する。そうではなくさっきの魔法の指導についてだ。」
「そう言えばそんなこともありましたね。」
「ずいぶん他人事だな。と言うよりつい数時間前のことなんだが。」
だって、あれを魔法教育と言うのかがまったくもって不明なんだもん。初めは教育だったのかもしれないけど最終的にアマミちゃんが暴走するいつものパターン行きである。たまには違う結末を望む!
「今に今日になってではないが…少なくても自分ではアマミを指導するには荷が重いと思ってきてだな。」
「そ、そんなことないです!師匠は一生懸命なんです!まだもっと色々教えてほしいんです!」
教えてもらおうって態度がどっかに出張しちゃってるけどね!
「いや、おそらく教えたくても無理だ。実力が違いすぎる。」
「そんなに違いますか?マジーラさんは魔法使いです。かえって魔女にとってみたら人間なんかより魔力が近い魔法使いの方が良いと思いますけど。」
取り敢えず正論を言ってみる。
「確かに魔力で言えばそうなのかもしれんが、個人的にアマミの場合魔法以外にも色々学んだ方が良いと思ってな。」
「そうなんですか?!…ってバカにしてます!酷いんです!1+1が2くらいは分かるんです!」
それを基準にしたら誰も何も学ばなくて良いよね?!かえってそれに疑問を持った方が色々異常だよ!まあ、かの有名な天才もそれに疑問を持ったらしいからなんとも言えないけどね。ある意味有名になるには常識を疑ってみた方がよいかもしれない。
「ミズハ、ミズハはどう思う?実を言うとここから1時間ほどで都会に出れるのだが、そこには冒険者育成学校がある。まあ、ある程度実力がなければ入学は…とりわけ今の時期だと編入だからより難しいかも知れないが、見た限りアマミなら余裕だろう。
それより、育成学校はある程度の一般教育もまかなっている。こう言ってはあれだが、アマミは見かけに対して少し幼すぎると思ってな。良い刺激になると思うのだが。」
「うーん。…アマミちゃんの人生を決めるのは僕ではないのであまり僕から◯×を付けたくはないのですが、僕はあまり学校を信用していないんです。学校にいけば自由は奪われますし、何より虐めがあります。
僕もこんなタイプなので酷い目を受けて更にねじ曲がった性格になってしまいましたし…アマミちゃんに僕と同じ目に遭わせたくはないと常に思っていまして。」
アマミちゃんを自由にしてきた意図の80%以上はそれが原因である。要は良くわからない奴らの洗脳を受けてアマミちゃんと言う人格そのものが壊れるのを恐れていたりする。
「そうか。まあ、ミズハもアマミも見た限り常識はずれにも程があるタイプか。」
その発言は聞きつてなりませんねえ…。
投稿する時間がないです。申し訳有りません。




