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この森の奥ってなんか怪しいよね

「ミズハさん!?この後はどうするんですか?帰りますか?私はもう少し採取したいです!」


 すでに帽子のなかが満杯になっている少女がなにか言っている。因みに僕の手も塞がっているのでこれ以上は持ち歩けません。残念。


「うーん。採取はやめようか。これ以上持てないよ。」

「酷いです!ミズハさん手を増やしてください!」


 やめてください。怖いです。


「でも、もう少し森にいようかな。」

「やったです!もっと採取できます!」

「採取じゃなくて、気になる力を感じるんだよね。大体ここから1~2キロ離れたところかな。」

「気になる力ってなんですか?何かあるんですか?」


 アマミちゃんも興味を持った様子である。


「うん。1時間近く歩いているから大分深くまで来ていると思うんだけど、ここよりもっと奥に…人なのかな。誰かが1人いるんだよね。方向的にさっきの村とは逆方向だし、本当に1人だけだから村とか町じゃないとは思うんだけど。」

「そう言えば、先程の男性さんが森に誰かいるって言っていました!」

「そうそう。アマミちゃんちゃんと覚えといてくれたんだね。偉い。」

「そうです!私は頭がいいんです!…ミズハさん馬鹿にしていませんか!!?ムーです!」


 あ、それはわかるんだ。やっぱりこの子はよく分からない。ところで今日は何回アマミちゃん膨れたかな。膨れたとき1度くらいほっぺをプシューってしてみたい。


「アマミちゃん?調べてみる?僕ならターゲットが何処にいようが確実的に場所がわかる。見失うこともないし…どう?」

「はい!噂の魔法使いさん調べます!」


 と言うことでまだ明るいうちに噂の魔法使いを調べることにしました。まあ、魔法使いかどうかも定まっていないようだけど…。


 流石にもう採取は出来ないのでスタスタと進んでいく。とは言っても道の設備が出来ていない道を進んでいるので遅い。すでに依頼のポストより奥に進んでいるので誰も通らないからである。


 また、アマミちゃんはまだ採取を続けたいらしく定期的に


「あれも回収します!」


 と言って何処かへ行こうとするからよりいっそう遅くなっている。取り分け魔女帽には既に満杯なため入れようとする度に


「ミズハさーん!入らないです!どうしてですか?!仕方がないので諦めます!」


 とか言って、自己解決しているため遅い。既に5回は繰り返している模様。いい加減学ぼう?


「アマミちゃん?若干お腹が空いたんだけど適当に食べていい?」

「はい!ムシャムシャどうぞです!入りきらないんです!」


 そんな食べないよ?所詮は全部雑草だし。味は雑草である。他に何も言えない。まあ、もう食べなれているから違和感はない。


 因みに普段なら有り得ないがキノコも採取されている。普段の道端とは違って森の奥に入ってるからね。ピンクに黒の斑点がついた毒キノコ認定された物以外にもアマミちゃんが採取している。アマミちゃん曰く他は全部食べれるらしい。とは言え、生でキノコを食べるのも嫌だし本当に安全か分からないので今は食べない。


 歩いている時ってたまに口が寂しいときがあるよね。そう言うときは何かしら噛んでおくと意外にスッキリする。あれ、僕だけ?


 とかなんとか言っているうちに1時間ぐらいたった。いよいよ怪しいところに出た。さっきまで完全に木々に覆われていたのに、この空間だけ木々が1本も立っていない。


「アマミちゃん。ストップ。ここだよ。人か分からないけど何かしらの気配がする。」

「そうなんですか?!全く分からないです!」


 まあ、僕特有の能力だからしょうがない。


「でも、ここら辺だけ木々さんがないです!ここだけちっちゃな草原さんみたいです!」


 大体言いたいことはわかる。微妙な空間に草原だけ。取り分け何か反応がある。怪しい。


「アマミちゃんは何かわかる?」

「はい!何もないことが分かりました!」


 それはわかっているとは言わない!疲れたので植物を摘まむ。うーん、やっぱり雑草は雑草と言う味である。


 取り敢えず、その開けた空間に足を踏み入れようとすると…うん?おかしい。


「アマミちゃん?アマミちゃんはこの草原に入れる?よく分からないんだけど、入ろうとすると見えない壁か何かにぶつかって入れないんだけど。」

「そうなんですか!あ、本当です!見えない壁さんがあります!壁さん、大丈夫ですか?!見えなかったのでぶつかってしまいました!」


 一々謝らなくてよろしい。まさかここでも30分謝罪するなんて言わないよね?!


 うーん。壊してみようか?でも、見えない壁をどうやって?


「アマミちゃん?見えない壁の知識ある?さっきからちらほら言っている気配はこの草原の中からするんだけど…壁を退けるか何かをしないと入れないよ。」

「はい!壁さんには申し訳ありませんが壊せば入れると思います!私は壁さんに既に負けたので諦めます!」


 えええ!さっきまで謝ってたのに壊すの推奨し始めたよ!それに負けたって何?なんの勝負してたの?!もうついていけないよ!


 でもまあ許可が降りたんだし壊して良いものとする。透明の壁が珍しいからと言って残したままでは中に入れない。とは言え、どう壊すか。

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