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見たことある流れ
目をあけると、そこは何もない真っ白な空間が広がっていた。
・・・え?どこ?
記憶に無い真っ白な空間に、俺は困惑を覚えながらも今の状況を確認するために、辺りを軽く見渡す。
右確認。何もなし。
左確認。何もなし。
上確認。何もなし。
下確認。何もなし。
前確認。なんと美しい。
視線を下から前に戻すと、そこにはいつの間に現れたのか、見たこともない綺麗な女性が立っていた。
・・・あぁ、なるほどね。
ここで俺は全てを察した。目を開けたら真っ白な空間が広がっていて、そしていつの間にか自分の目の前には綺麗な女性が立っていた。この状況から導き出される答えは一つーーー
ーーー異世界に転生されるのだろう。
なんて、そんなアホなことを考えるのには理由がある。