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例えば伏したる蛮族の数だけ殺さねばならぬと言うのはどうだろう。
蛮族は贄であり、己らの命を捧げた。ならば彼の裡には蛮族の命が満たされている。
例えば夜明けを待つのはどうだろう。
それは新月の夜に現れる。なれば夜の間だけ活動を許された存在ではないだろうか。
しかし夜の帳は未だ上がらず、またいつ上がるともわからない。
木々の吹き抜けた空に光はなく、一欠片の星の姿すら見つけられない。血で満たされた湖面は夜天を映し、夜空とそのものと区別ない。
もう長く戦闘を続けているというのに、夜が白みはじめる気配は微塵もない。夜が来たときもそうだった。あの時はまだ夕暮れで、夜が来るのはもう少し先のことだった。
最終目標と呼ばれる魔物。迷宮の守護者。迷宮には必ずこれがいる。そしてこれを倒すことが迷宮の攻略であり、迷宮の崩壊のきっかけだった。
最終目標こそが迷宮そのものと言っていいのかもしれない。
迷宮の理が形になったもの、かもしれない。
ただ槍を握り締めて立ち竦むことしかできぬローサは、しかしそれでも息を荒らげて肩を上下させている。この場に留まっていることが、戦いに参加できないローサの戦いだった。
魔人は三本の腕を持っている。三本目は背中から無造作に生えていて、小さな刃物を握っていた。
その手首にベリレの鎖が巻き付いた。即座に魔人が腰を落とす。巻かれた手首を返し、解くのではなくそれを刃物ごと握り締める。
細い弦を弾いたような音を立てて、ベリレと魔人の間で鎖が張り詰めて震える。
「ふんぬっ!」
ベリレの喉から息が漏れた。途端に額に血管が浮き出る。
魔人は足裏に根が生えたように微動だにせず、むしろベリレの方がじりじりと引き寄せられる。
力が強くなっているような気がした。自身の疲れのせいだろうか。ベリレは歯を食いしばる。
しゃがみ込むように腰を落とし、足を突っ張って身体を後傾させる。しかしそれでも止まらない。魔人が手首を回す度に、一巻き分、体が引き寄せられる。
己よりも膂力に勝る相手など久しく出会っていなかった。あのハーディにすら引けを取らぬ自負がある。
砕けるほどに奥歯を噛む。肩甲骨を寄せるように背筋を引き絞り、どうにかようやく一巻き分巻き返す。
鎖が引き千切れそうだった。
ベリレと魔人がびたりと静止する。
その瞬間にランタンとリリオンが左右から襲いかかった。リリオンは剣を斜めに振り下ろし、ランタンは戦鎚を鋭く振り上げる。
そのまったく同時に振るわれた二撃を魔人は左右に手にした三日月刀で受ける。
身体を十字に開き、右の上段受け、左の下段受けに強烈な一撃が交差する。牙が噛み合うように互いの得物が密着し、苦しげな声が漏れるのは探索者ばかりだ。
無貌の魔人には顔がない。弱音を吐くような口は持ち合わせていない。
だがそれでも押しているはずなのだ。
ランタンとリリオンは歯を食いしばる。
障壁の予兆を感じながら一歩も退かなかった。予感通り、二人の肉体に痛みが走った。
視界に紫電が燦めき、笑う膝に力を込めてもう一押しする。魔人をその場に押し止める。
三本の腕と魔道を使い切ってまったく無防備な魔人の胸にルーが跳び込んできた。
地面を蹴り、腰を切り、運動量が背筋を伝う。腕を折り畳み、肩を入れ、手首を曲げる。肘が立つ。杭のごとく尖った肘の頂きが魔人の壇中に吸い込まれる。
魔人の肉体に張り付いた蛮族の顔が絶叫をあげた。ランタンとリリオンが場所を空けるように引き下がり、ベリレはたわんだ鎖に波を伝え、引き倒す。
ルーはそのまま魔人を押し倒す。縦方向の重力が加算され、空から落ちてきたような速度で魔人は地面に叩き付けられた。
平らな地面は気が付けば何本もの石杭が突き立っており、ルーは最後に肘を押し込んで跳躍する。
「はぁはぁ。……これでいかがでしょうか?」
地面に縫い付けられ、倒れたまま動かぬ魔人を睨みながらルーが呟いた。
そう言いたくなる気持ちもわかる。
ランタンたちは入れ替わり立ち替わり、様々な手段で魔人に致命傷を与えてきた。
普通の魔物ならば十度は死んでいるだろう。しかしその度に魔人は立ち上がり、またランタンたちに向かってくるのだ。
魔人が杭を引き抜きながらゆっくりと立ち上がろうとした、身体に空いた穴から血が滴り、しかしその傷もすぐに塞がってしまう。
「リリララっ、囲め!」
ランタンは痛む身体に鞭を打って魔人に飛び掛かった。
たったそれだけの言葉にリリララは全てを理解して魔道を揮う。
体内に残された魔精を絞り出し、活性する。最前線には立たぬが、それ故にリリララは全局面を魔道で補助している。
もとより青白いリリララの顔色がいよいよ失われる。
それでもランタンの命令をリリララは死守する。
咲いた花が蕾むように、地面が複雑に変形して魔人を半球の中に閉じ込めた。それは硬度を増して闇の中でさえ金属の光沢を帯びる。
ランタンがその半球を殴りつける。するとその場所だけが硬度を失って、するりとランタンの手を飲み込んだ。
ランタンは手首に錠を嵌められたような感覚を得た瞬間に、破壊の力を解放する。
ランタンの爆発、その破壊を最大限に発揮するのは閉鎖空間だった。人ひとりを閉じ込めるだけの小さな空間の中で炸裂した力はいかなるものか。
内部で炎が荒れ狂う。熱量が圧縮されて、より高温になっていく。
閉じ込めきれなかった力が半球から溢れ出した。球のてっぺんが内側から拉げ、大量の熱と光が闇夜を照らした。湖面がしぶき、周囲の木々が震える。
まともな魔物ならば形も残らないだろう。
ランタンすら覗き込めぬ熱量が球の内側でぐらぐらと赤く煮立っている。
辺りに何かが散らばった。それはひしゃげ飛んだ球の破片であり、あるいは魔人の一部だったのかもしれない。
ランタンはふらりと後退った。
リリララが背後で片膝を突いた。
流れ落ちる汗が傷口に染みて、塗り込めた血止めが溶け出す。ランタンは乱暴に顔を拭った。拭っても拭っても血が止まらない。
戦鎚で受けきれなかった三日月刀を幾度か腕で止めたのだ。ランタンはそのことを今さら思いだしたように舌打ちをした。
攻めている。
攻め続けているが、それ故に無傷ではいられない。ローサと後衛のリリララ、それ以外は大なり小なり傷を負っている。
ランタンは蓋も開けたままポケットに突っ込んでいた血止めを塗り直した。
「ランタンっ!」
ベリレが吼える。鎖が蛇竜のごとく伸び、半球から這い出たそれに巻き付いた。
無貌の魔人であった。
焼け焦げた肌が剥離し、その下から黄味がかった白色の肉体が露わになる。三本の腕もそのままに、ベリレはそれら全てを一纏めに鎖を身体に巻き付ける。
熱の渦中に佇む魔人は、踏み堪えるべき脚をまだ持たぬ。炭化と再生を繰り返し、ベリレが鎖を引くだけで容易に体勢を崩した。
差し出されるように前のめりになった頭部へ、リリオンが大剣を振り下ろした。
鋼の音が響き渡る。鎖が緩む。内側から押し広げられて、四本目、五本目の腕が大剣を挟み込んだ。
左右から挟み込まれた刀身はびくともせず、リリオンは渾身の力を込める。
「何本でもっ、変わらない、わっ!」
叫び声を上げ魔人の受けを力尽くで圧し、刀身が白い首筋に吸い込まれる。項に刃が食い込み、肉を裂いて頸椎に触れる。リリオンは更に力を込める。
もう少し。
ふと感じた寒気がリリオンの命を繋いだ。
魔人に五本目の腕が生えたならば。
即座に退いて、せめて刃を鋭く引いた。
魔人の肉体から生えた六本目の腕がリリオンの水月を追った。ただの腕ではない。無数の関節を持つ、異形の腕であった。首を半ばまで断った大剣をすくうように振り上げる。
水月にちくりと痛みがあり、爪先が虫のように蠢きながら肉の中へ入り込んでくる感触がある。
腕を断って、その先端が血を撒き散らしながらあらぬ方へと吹っ飛んでゆく。
リリオンは身を倒し、転がるように距離を空け自らの腹に触れた。
肉を毟られたが、それだけだ。入り込まれてはいない。掌にべったりと血が付く。
「いよいよ正体を現しはじめたな。化け物じみてきやがって」
ランタンは重く口を開き、再び戦鎚を握る。
卵から生まれるようだ、とローサは思った。
リリララの作った半球の牢は兄の爆発によって割れた。それが割れた卵のように見えた。
そしてその中から這い出てきた魔人は、生まれなおしたのだとそう思った。
よりおそろしくなって。
かたかたと奥歯が鳴る。
全身の毛が逆立つ。
恐怖に身体が支配されている。炎虎の半身が、そこに宿る魔物の本能がローサに逃げ出せと迫っているようだった。
ローサは強く槍を握る。ただ見ているのは情けない。あの恐ろしい戦いに混じりたいと、少女の頭では思っている。怯えながらもその機会を、まさに虎視眈々と狙っていた。
だが足が竦む。
槍を抱きしめていないと腰から崩れ落ちてしまいそうだった。
みんなが傷つき、血を流している。
「ひゃっ……!」
どさりと足元に何かが振ってきて、ローサは小さな悲鳴を上げた。身体が強張っていて、そのおかげで大きな声が出なかったことは幸いだった。
それでもローサは慌てて口を塞いだ。飛び出そうとする悲鳴をねばねばした唾液と一緒に飲み込んで、おそるおそる足元を見た。
そこには魔人の腕があった。
陶馬に少しだけ似ている。これには骨があり肉があり、血を流し、だが柔らかくはない。どこか無機質な印象を受ける。
所々の焼け焦げが、その黄みがかった白さを強調し、表面に浮いた模様が人面だと気がついてローサは再び悲鳴を上げそうになった。
今にも泣き出しそうな目つきになって、槍の石突きで窺うようにそれを突き、深呼吸を繰り返しておっかなびっくり拾い上げる。
「……なに?」
人面はぱくぱくと口を開閉している。ローサはそれの声を聞こうと顔を近付ける。
「か……、を……」
その途端ローサの指先が濡れた。水袋が突然爆ぜるように腕が溶けた。白骨だけがそこに残った。
指は腕を摘まみ上げた形のまま、虚空を摘まむローサは呼吸だけをいっそう荒らげる。
一瞬、目を離した隙に魔人は異形となっていた。
もはや人の形とはとても言えない。
無数の腕と無数の足を持って、卵の中から這い出てきた。腕も足もやたらめったらに生えている。たくさんの人間を、無造作にぎゅっと一纏めにしたみたいだった。
生理的な嫌悪感が刺激される。冒涜的な姿だった。
兄たちと戦うためにそう進化した。
しかしただ一つのその頭部にだけはやはり顔がない。
「かお、かおっていったの?」
ローサは足元の染みに問い掛ける。人面は確かに何かを言ったような気がする。
そんなローサの足元に再び腕が振ってきた。
ローサはもう声を上げなかった。ただひどく驚いて飛び上がった。
その腕に焼け焦げはない。ただたくさんの関節があって、半ばで断ち切られた蛇のようだと思った。
それにはいくつもの人面が張り付いていた。ローサはそれを拾い上げなかった。掌を槍の穂先で串刺しにして、眼前へ持ち上げる。
人面は口々に、好き勝手に言葉を紡ぐ。それは人の言葉ではない。
「かおが、たらない……」
たぶんそのようなことを言っているのだと、何となくわかる。
見ればわかる、とローサは思った。
腕はやはり溶けてしまう。切り離されては生きていけないのだ。
「おかおが、たらない」
顔を与えればあの魔人は満足して暴れるのを止めるだろうか。でもどうやって顔を与えられるだろう。
ローサは絵描きのアダムスの仕事ぶりを思い出した。陶器皿に絵付けをするアダムスは、その筆で絵に命を吹き込む。
動物を、幻獣を、人を、仕上げに目を描き込むことで、それらはまるで生きているようにさえ見える。
それはまだ幼い少女の淡い思いつきだった。そしてそれがローサの衝動だった。
ローサは腰のポーチを探った。そこにはガラスのペンがある。尖った先端には細い溝が彫り込まれ、お絵かきをすることよりも、そこに色水が吸い上げられるのを見るのが好きだった。
ローサは槍をペンに持ち替える。
「ローサだって、やるんだ。おにーちゃんたちの、やくにたつんだ」
その場で足踏みを繰り返し、のそりと一歩を踏み出した。
「来るなっ!」
ランタンのその声をローサは聞かなかった。
自分に課した役割に燃えていた。唾液で溶かした青い顔料を吸わせたガラスペンを短刀のように握り、獲物に襲いかかる虎の足運びで魔人に突撃する。
逆立った虎毛が炎となった。
顔のない顔がローサを見た。
無数の腕が無造作とも思える動きで突き出された。目、人中、喉、肺、水月、腎臓、肝臓、臍。そのどれもがローサの急所を狙っている。
ローサはそのどれもが見えていなかった。顔のない顔だけを見ていた。
リリオンが大剣を振り下ろした。
ローサに向かった腕を横合いから斬り落とす。魔人の首に鎖が巻き付き、その全身に鉛のような重力が降り注いだ。地面は泥濘み、沈んだ足先を硬く鎖す。
ローサは手を伸ばした。魔人の顔にペン先が触れた。やった、と思った。目と鼻と口を描き込む、そうすればきっと。
そしてガラスペンが砕けた。なにも描き込むことなく。
魔人の腕はまだ残っている。半数をリリオンへ向け、残りはすでにローサの顔に触れていた。
ローサはようやくそれらに気が付いた。顔の穴という穴に指が滑り込む。
冷たい。
唇に引っ掛けられた指が塩っぱい。引っ張られて口角が裂ける。目の裏側に爪が触れる。耳の内側で、それが潜り込んでざわざわと音がこもった。
こわい。
「――」
発狂する寸前に魔人の指がローサからずるりと抜ける。両者の間に小さな影が入り込んだ。
それはランタンの背中だった。ローサは目を丸くする。
ランタンは腕を交差させ、最低限の急所を隠す。
膨らんだ紅蓮が魔人を照らし、押し返した。
その魔人の姿を肩越しに、眩しさに目を閉じることもなくローサは見た。
地面に鎖された足だけがその場に残り、爆風に吹き飛ばされた魔人はベリレの鎖に絡め取られる。その行方を視線で追って、ランタンは背後を振り返った。
血の滴る腕の交差を解き、ぽかんとしたローサの顔を抓った。
ローサは反応しなかった。
「ローサ」
「かお、あった」
「幻覚でも見たか?」
「かお、あったよ。まんまるおつきさまみたいなおかお、ローサみたよ」
うわごとでも呟くようだった。
ランタンは抓った指を引っ張るように外した。裂けた口角の血を拭ってやる。
「いたい。――おにーちゃん、いたい?」
ローサは自分の頬を押さえた手を、ランタンの顔の傷に掌を当てた。生温い血がローサの手の中から溢れる。
「おかげで痛いだけで済みそうだ。――ベリレ、ルー、リリララ三十秒時間を稼げっ! リリオン、来い!」
くたくたになっている二人に檄を飛ばし、リリオンが犬のようにすっ飛んでくる。
「僕が前、リリは後ろ。顔が見えたら首を落とせ。見えなくてもやれ」
ランタンの言葉の意味を尋ねることもなくリリオンは頷く。
「ローサは?」
「物陰に隠れてな」
ローサは従順にその命令に従った。
三人が稼いだ黄金のような三十秒。ランタンは十分に深呼吸を繰り返した。
無貌の魔人である。
それは新月の魔人でもある。
ゆえに顔がない。
ただそれだけだ。
そして顔がないゆえにそれは不完全なのである。不完全であるがゆえに生も死も欠落している。
闇が影となり、その顔を隠している。
リリオンはランタンの背を見つめる。
刀身に浮かぶ編み目模様に魔物の血が染みている。
この剣は不完全だとグランは言った。
リリオンは大きく息を吐いた。
「行くぞっ!」
ランタンが声を発し疾走する。魔人が振り返った。
全力を振り絞っていたベリレとルーがその場で膝を突いた。その二人に止めを刺している余裕を与えないほどの気配をランタンは発している。
魔人が身体中に生えた手足を使って駆けてくる。
もうランタンの姿しか見えていないようだった。
迷宮の太陽。
ランタンはそう呼ばれることもある。
小躯に纏った紅蓮が強い光を発した。
夜天が白むほどに。
光は地上に一切の影を許さず。すべてを真白い光の中に呑み込んでゆく。殉死した蛮族の哀れさが、湖面の青さが、耕されたかのような戦場の傷跡が露わになっていく。
そしてその無貌の顔が、月齢の移り変わりに似て現れる。
光に照らされてついに。
笑うような口元に、人のそれに似た歯が剥き出しになった。
無数の手がランタンの首に掛かった。首を捻り、顔を丸ごと剥ぎ取ろうとするような乱暴な手つきだった。
まるで自分に顔があることにまだ気づいていないように。
ランタンは動かなかった。
その小さな背中に、完璧にリリオンを隠した。
リリオンは後ろからランタンの肩に手を回すように、大きく大剣を回した。
魔人に降り注ぐ光が遮られることはない。
不完全な大剣の刃が魔人の首にめり込んだ。首にさえ腕や足が生えている。鎖帷子みたいに絡みついてくるそれらを、力尽くで断ち切ってゆく。
大剣が軋む。編み目模様がひびのように見える。それは確かに砕けるような音を立てた。
鋼が散った。
だが壊れたのではない。その確信がリリオンにはあった。
「あ」
胸にランタンの重みがかかる。ランタンがもたれ掛かってきて、前掛かりになったリリオンの体勢が正される。
大剣が重たくなった。柄にかかった指の感触が心地良い。鋒の位置が微かに伸びる。
この大剣は不完全だ。
だが今、この瞬間に完璧に近付いた。
散った鋼の下により鋭い刃が現れた。
リリオンと一緒に、それは成長する。魔精によって鍛えられ、戦うほどに強くなる。
だが、まだ揺り籠に揺られる赤子のようなものだ。
揺籃の大剣。
リリオンは魔人の首を断ち切った。
夜が遠ざかってゆく。
東の空が白み、瞬く間にそれが広がってゆく。
そして月が姿を消すように、朝が来て魔人は肉の一欠片も残さず姿を消した。
残された迷宮核が戦いの終わりを告げるように朝日に輝く。




