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バンジージャンプの罠

作者: 光鷹

※警告※

無暗なバンジージャンプは死を招きます。

バンジージャンプはルールとマナーを守って行いましょう。

人類が異星人との交流を始めて十数年。

私も機会があって地球に程近い

「アマン星」

に旅行に行く事にした。アマン星は平均雨量が全体的に高く、星の大半は熱帯性気候であった。アマン星の総合宇宙空港から飛行機を乗り継ぐこと3時間、私はアマン星の都市

「ツリヴォリー」

へと辿り着いた。

不思議な事にこの都市には日本語でいう所の

「釣り堀」

が大量に存在していた。

もっとも、ツリヴォリーの釣り堀は超大規模というべき物から学校の池サイズまでの様々な大きさの釣り堀が存在し、その総面積は居住区の数倍にもなるという。ツリヴォリーの住民は黒人を更に一層筋肉隆々にした感じの人々である。

彼らの主な仕事は釣り堀関係の仕事と観光客の案内である。

私も、三十路を超えて数年といった感じのがっちりとした男に案内を頼んだ。まず説明されたのが、『ツリヴォリーでの注意事項』である。

釣り堀では走らない、ふざけない、制御施設に入らないといった基本的な注意事項のなかに一つ、気になる注意事項があった。

『ツリヴォリーにはバンジージャンプはございません』という注意事項だ。

案内役に話を聞くと、

「これを守らない為に多数の地球人が死んでいった」

と言う。私は

「バンジージャンプと間違えるような物があるのですか」

と問いた。

案内役はある場所を指指した。

その場所には太縄のロープがあり、一方は輪に、もう一方は近くの杭に結ばれていた。

「バンジージャンプでないのなら何ですか」

と問いた。

その時、一人の地球人が太縄のロープを使ってバンジージャンプを始めた。

現地の人々は止めようと急いだが、一歩間に合わずに地球人は飛び下りてしまった。

その下は流れが穏やかな水面で、飛び下りた場所からの高低差はさほど無かった。

現地の人々が縄を引き上げると、地球人は巨大な魚となって帰ってきた。

「あそこは超巨大ピラニアの釣り堀だ」

案内役はこう答えた。

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― 新着の感想 ―
[一言] ふむ日本人なら、池の名で気づくべきですよね。 でも、人間が釣られるという展開じゃなくてよかったです。
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