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紆余曲折の恋

作者: レモン
掲載日:2026/08/10

 ここは、みきの、ダンナさんのくにおの、赴任先の中国だ。単身赴任中のくにおのところに、妻のみきは、様子を見がてら観光で、中国まで、きたのだ。6カ月ぶりの、再会だ。久しぶりの再会に、くにおは、胸が高鳴っていた。なにせ、妻のみきは、くにおより、20歳年下の24歳だったからだ。くにおは、みきのことを、とても、かわいがっていた。

 夕飯の時間になり、2人で、美味しい、中華料理を、食べに出かけた。みきは、本場の中華料理が食べれて、すごく喜んでいた。

 翌日は、観光地へ、足を伸ばすことにしていた。みきは、観光も、とても楽しみにしていた。

 2人には、まだ、子どもがいなかった。だから、比較的、自由に、暮らしていた。本当は、2人で、中国にくるはずだったのだが、みきが、東京を離れることを嫌がったのだ。

 中国観光も終え、みきは、一人で、日本に帰ってきた。少し寂しかったが、みきには、別の楽しみがあった。

 みきは、日本では、独身を、装っていた。一人で、飲みに出かけたり、ホストクラブにも出かけたりしていた。そこでは、必ずといっていいほど、声をかけられたのだ。

 みきは、飲みに行った先で知り合った、周平と付き合い始めた。もちろん、周平には、独身だということにして。周平とは、毎日の様に、デートをした。年も、同じ年だったので、とても、楽しく付き合っていた。2人で、泊まりがけの旅行にも、出かけた。

 みきは、くにおには、バレないように、細心の注意をはらっていた。

 いつものように、周平とデートをして、家まで送ってもらった。自宅のドアの前で、キスをして、別れようとした。その時、自宅のドアが、カチャと、開いたのだ。そこには、くにおが、仁王立ちしていた。2人がキスをしていたところを、見ていたのだ。

 すぐに、みきは、くにおにあやまった。くにおの怒りは、おさまらなかった。「どういうことなのか、説明しなさい。」くにおは、言った。みきは、泣きじゃくるだけだった。周平は、理解できずにいた。みきは、独身だと思っていたからだ。周平が言った。「みきさんが、独身だと思って、付き合ってました。」くにおは、「きみは、帰りなさい。」そう、周平に言った。周平は、納得できない様子だったが、しぶしぶ、帰って行った。

 くにおは、みきを、家の中に入れた。みきは、あやまるだけだった。くにおは、みきの裏切りを、許せなかった。自分が、単身赴任の最中に、浮気をしていた事が。

 くにおは、みきに聞いた。「これから、どうしていきたい?」みきは、「別れたくない。」と言った。くにおは、「中国に、来れるか?」と、みきに聞いた。みきは、行きたくなかった。「中国には、行けない。」みきは、答えた。くにおは、「なら、離婚する。」と言った。みきは、しばらく考えていた。そして、一言、「わかりました。」と、言った。結局、別れを、選ぶことにしたのだ。

 翌日、離婚届をもらってきて、2人で、サインして、役所に持っていき、受理された。

 くにおは、中国に帰って行った。みきは、晴れて、独身になったのだ。

 周平とは、その後、気まずくなって、別れた。周平も、みきに対して、怒っていたのだ。既婚者なのに、独身だと、言って、自分と付き合ったから。

 みきも、周平に対しては、それ程の気持ちがなかったことに気づいたのだ。本当に、好きだったら、すべてを話せたはずだと思っていた。

 みきは、心機一転、人生をやり直そうと、思っていた。

 みきは、ひそかに、いつか、中国に行ったときのためにと、中国語を、習っていたのだ。その中国語の先生の、新一からも、たびたび、お茶に誘われていたが、断っていた。

 みきは、新一に、離婚したことを伝えた。もう、中国に行くこともないと思うから、中国語を習うのを、やめようと思っている。と、伝えた。そしたら、新一が、中国に行くことは、なくなっても、中国語を学ぶのは、勉強になるから、続けた方が、いいですよ。と、言った。

 今日もまた、お茶に誘われたので、今日は、気分転換に、誘いに応じてみようかな、と、思った。カフェで、2人で話すうちに、新一が、とても優しくて、思いやりのある人だと、分かった。新一は、みきより、一回り、年上だった。新一は、バツイチの独身だった。みきは、別れたばかりだったが、新一に惹かれていった。新一もまた、みきに好意を寄せていた。

 ところが、みきのもとに、別れた、くにおから、連絡がはいった。心筋梗塞で、倒れてしまって、入院してるが、身寄りもないから、悪いが、来てほしい、とのことだった。みきは、離婚したのだから、行く必要は、ないと思っていた。

 新一に、相談した。新一の答えは、意外なものだった。誰も身寄りのない、外国の土地で、1人ぽっちで、心細いだろうし、夫婦であった時もあったのだから、行ってあげたらいいと思う。と、言ってきた。

 みきは、迷っていた。もう、心は、新一の方に、向いていたのだ。正直、行きたくなかった。その辺も、新一に、話した。

 新一は、自分との、今後のためにも、行って来てほしい、と、行った。その言葉で、みきは、決めた。中国に行ってこようと。

 1週間の予定で、中国に行った。病院に、すぐ向かった。くにおは、みきを見るなり、とても喜んでくれた。食欲が、なかったのが、少しずつ、食べれる様になっていった。離婚はしたが、2人で、いろんな話をした。みきは、少しでも、くにおを、勇気づけられたらいいな、と思っていた。1週間だけだったが、くにおは、みるみる、元気になっていった。みきは、来てよかった、と、思っていた。

 みきが、日本に帰る日になり、くにおが、みきに、「俺たち、もう1度、やり直さないか?」と言った。みきは、首を、横にふった。くにおは、すごく、寂しそうだった。みきは、「身体、大事にしてね。」そう言って、病室を後にした。

 日本について、すぐに、新一に会いに行った。看病してきたことを、話して教えた。行って良かったことも。

 みきは、新一に、これから、自分と、真面目に、付き合ってほしい、と、伝えた。新一も、自分も、同じ気持ちであることを、みきに話した。

 新一は、みきに、お互い、これまで、いろいろあったけど、これからは、ふたりで、優しさと思いやりを持って、乗り越えていこうね。と、優しい口調で、いった。

 

 

 

 

 



 


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