第1話『初めての異世界』
プロローグから2週間近く空けてしまい申し訳ありません(汗)
この作品を本格的に始める前に今後の展開をある程度決めておきたいと思い、送れた次第です。
これからは隔日投稿できるように頑張ります!
「———か?大丈夫か!?」
誰かの声が聞こえる。
一体どれほど眠っていたのだろう。
後頭部が痛い。
どうやら、硬い床の上に寝ていたようだ。
体を起こして周りを見回してみると———
「!?」
目の前には見知らぬ街並みが広がっていた。
どこだよここは!?
日本では無いのは間違いないが……
直後、俺の脳内に電撃が走る。
なるほど、そういうことか!
ここは恐らく、俺が元いたところとは違う世界。
言うならば……、異世界!
そう、あの異世界である。
誰もが一度は期待したことがあるであろう異世界転生!
いや、俺は死んでなんかいないし、これは異世界召喚と言ったところか?
俺の体を確認してみると、先程同様制服を着ていた。
やはり、転生では無いだろう。
しかし、周りに召喚者らしき人が居ないのはどういうことか。
普通は近くに王様や神がいて、状況を説明してくれるところだろうに。
ん……?
……あ!
そうだ、俺優希先輩に告られてる最中だったじゃん!
こんなタイミングで呼ばれるとはなんと間の悪い!
もうちょっとタイミングを考えてくれよ!
いや、落ち着くんだ俺。
今焦って、後先考えずに行動するのは非常に危険だ。
ゆっくりと、この世界についてやなんでこの世界に来ることになったのかを調べていこう。
そして、時間がかかってもこの世界から脱出してやるのだ。
あ、起こしてくれた巨乳の女性を放置してた。
ここはお礼の1つくらい言っておいたほうが良いな。
この人はゲームとかで言うところの第一村人的な感じだろう。
自然な感じでこの人からこの世界の一般常識を聞くことにした。
「……えっと、すみません助かりました」
「よかろう。君名前は?」
目の前の巨乳の女性は俺の名前を尋ねてきた。
異世界だったらやっぱ漢字は通じないだろう。
日本じゃなくても分かりやすいように名乗ろう。
「ムコーダ・カズキって言います。あなたは?」
「リーナ。タメ口で良いだろう。よろしくカズキ」
俺の2つくらいは年上だろうが、初対面でタメ口を許してくるあたり、大分気さくな人だな。
……まぁ、大分偉そうではあるんだけど。
「ところでカズキ、聞きたいことがあるのだが……」
「俺が答えられる事ならなんでも」
すると、リーナは首を傾げてこう言った。
「ここはどこだ?」
「……は?」