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“あの時の俺が、キミにしてあげられた事は、、、?”

作者: 七瀬
掲載日:2023/09/03








・・・今想うと? 物凄く馬鹿げた話だと思う。

でもあの時の俺は、ああするしかなかった。

キミをもう泣かせたくない一心で! 俺はキミに別れ話を切り出す。




『・・・ご、ごめん、もう俺と別れてくれないか?』

『急になんで、そんな事言うのよ!』

『俺さ、金ないしフリーターだし生活力ないじゃん!』

『“それは、前にも二人で話したでしょ! 私が万里を支えるって!”』

『でもさ、なんで俺なの? 他にも男は居るでしょ!』

『“何、馬鹿な事言ってんのよ! 私が万里じゃなきゃダメなのよ!”』

『・・・“うーん、俺がいいか?”』

『その自信なさげな顔、私は好きなんだよね。』

『・・・俺には華菜の言ってる事が理解できないやー!』

『あんまり考えなくていいのよー! 私はどんな事があっても絶対に

万里の傍に居るから。』

『“華菜は、物好きな女の子なんだな~! なんで俺みたいな奴を好きに

なるかなって俺ならそう思うよ。”』

『私もどうしてか、よくわからないのよね。』

『“やっぱり華菜は、変わり者だよ!”』

『そうかもね!』

『あぁ!』






・・・何度も何度も、こんな事はよくあった!

俺が彼女に“別れ話を切り出すも、話し方が上手い彼女にはぐらかされる!”

でもそれならと? 俺はこんな話を彼女にして“本当に別れる事になる!”




『俺さ、“好きな女の子ができたんだよね。”』

『えぇ!?』

『“ごめん、一回だけ! 浮気した。”』

【バシッ】

『・・・か、華菜、』

『“一回でも、浮気は許さない! そんなに私と別れたいなら別れてあげる!”』

『・・・・・・』

『万里が望んでた事なんでしょ!』

『・・・・・・』

『何か言いなさいよ!』

『・・・ゴ、ゴメン、』

『そうだよね、そうやって謝るしか能がないんだもんね!』

『・・・・・・』

『“本当にあキレた! もう付き合ってられないわー!”』

『・・・あぁ、』

『じゃあね、もうヨリなんて戻してあげないんだから!』

『・・・・・・』





・・・なんで俺が、彼女とこんなに別れたがってたか。

それは、“俺が彼女を幸せにしてあげられないと思っていたからだ!”

彼女にも何度も話した事だが、俺は金もないしフリーターだし生活力がない!

“そんな男が愛する人を本当に幸せにしてあげられるのか?”


そんなの無理に決まってんじゃん!

それなら早いうちに、彼女とは別れた方がいいと思ったんだ!

彼女の事を誰よりも大事に想うからこそ! 別れる選択をした。

“あの時の俺が、キミにしてあげられた事は、、、?”

これぐらいしかないと俺は本気で想っていた!

俺はバカだし、頼りないし、生活力までない!

だったら? “彼女の為にも、この選択が一番いいに決まってる!”











 *








・・・でもさ、彼女と別れて3ヶ月後。

彼女は急に俺に“会って話したい事があると言ってきた!”

それまで一度も俺と連絡もなく、会いにも来なかった彼女が何を俺に

言うと言うんだ?






『面倒くさいから、言いたい事だけ言うね。』

『・・・ううん、』

『“私ともう一度! ヨリを戻してほしいの!”』

『えぇ!?』

『もう、万里の云う事! 叶えてあげたんだから、今度は私の云う事を

叶えてくれてもいいでしょ!』

『・・・・・・』

『“始めっから知ってたよ、万里が浮気なんかしてないってこと!”』

『・・・・・・』

『私の事を想って、あんな事を言ったんだって知ってたわ。』

『・・・華菜、』

『万里は、いつだって! 私の事を一番に考えてくれるじゃん! 

でもさ、あの時は嘘でも浮気したって言葉が嫌だったの。』

『・・・・・・』

『“いいよね? もう一度! ヨリ戻しても!”』

『・・・・・・』

『万里がダメだって言っても! どんな手段使ってもヨリ戻すから!』

『いいよ。』

『えぇ!?』

『“ヨリ戻そう。”』

『うん。』








・・・結局俺は、また彼女とヨリを戻した。

俺がキミにしてあげられる事ってなんなのだろうとたまに考えるんだ。

それでも今は俺の隣にはキミが居る!

それだけが俺は幸せだ!

“きっと彼女が俺の傍に居てくれるだけで、俺が幸せなんだと思う。”



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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