到着、そして出会い
「カラオケか。」
夏美に導かれ、ついたのは駅前のカラオケボックス。
「そうよ、今日のノルマは、一回歌うこと。
じゃないと夕飯に冬也の嫌いなもの入れるわよ。
最悪私とデュエットでもいいから。」
夏美とデュエットの方が目立つだろ。
カラオケの中に入ると、もう結構な人数がいた。
「夏美ちゃん来てくれたんだ。」
「当たり前だよ百華ちゃん」
「天羽くんも来てくれたんだ。自己紹介のキャラ的にてっきりくるわけないと思ってたけどまさか人見知りだったとは、夏美ちゃんから聞いた時は驚いたよーこれからよろしくね」
「よろしく、あー」
どうしよ名前が出てこない。てかキャラ的にって何?
「白石 百華ちゃんよ冬也、自己紹介聞いてなかったの?」
「当たり前だろ?」
「はあ」
「よろしく、白石」
「よろしくね天羽くん。ところで天羽くん冬也くんって読んでいい?」
俺は何も言わず夏美に目線をおくる
「別に読んでもいいよって」
「本当に人見知りなんだね。それにしても夏美ちゃんすごいねどうやったら言いたいことが分かるの?」
「ん〜なんとなくかな。」
「なんとなくなの?」
「なんとなくなの」
「「ふふっ」」
なんだよこいつら可愛いかよ。
2人が変なやりとりをしているうちに親睦会が始まる時間が近づいている。
「時間」
仕方ないから教えてやるか
「本当だ、冬也ってこういうとこしっかりしてるだよ。そしてさりげなく教えてくれるの。」
「へ〜優しいだね冬也くんって」
「でしょ〜」
「あ、冬也顔赤くなってる」
「本当だ照れてる」
「「可愛い〜」」
こいつらからかってやがる
「ちっ、いくぞ」